青い山脈(1949)
戦後、借り物の民主主義でよたよたのスタートをきった日本を象徴的に描いた作品。
「青い山脈」の歌をバックに、それぞれが自転車に乗って海岸に向かう場面は感動的です。
ところで、映画のはじめの場面で、校長室で花を生けている少女がいます。この女学生が誰で、その後作品の中でどのように位置づけられているのか。ここに着目してみると、人間観察眼に優れた、卓抜した脚本であることがわかります。
ちなみに、戦後における石坂洋次郎の諸作品についての拙論があります。これまでの石坂洋次郎の評価を、戦後の思想・文化史の中で再考したものです。興味のある方は、仕事の紹介の「壊れた世界と秘匿された“自然”」の内容紹介をご覧下さい。
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