へるめす通信16
—(ジョルジュの孫)これについては、精神分析学者のフロイトのコメントを見るといいかも。とりあえず、あなたの言っている倒錯した愛情のことを、福沢が徹底して疑ったフェティシズムと区別して、「フェチ」って呼んでおくわね。
面白いことに、フェチってのは、男性特有の症状であるらしいの。
—(村人A)へ? フェチの女性って、いないんですか?
—(ジョルジュの孫)いないとは言わないけど、男性に比べると少ないのかもしれない。だって、女の人が女の脚やブラジャーに興味を持つって、あんまり聞いたことないじゃない?
—(村人A)でも、女性も男性の何かに興味を持つかも?
—(ジョルジュの孫)確かに、女性の中には、男性の鍛えあげられた胸板にキャーっとなって、ホスト・ショー通いをしている人もいるかもしれないよ。
でもね、女性の場合、胸板が厚けりゃ誰でもいいというよりは、その胸板を持つ男性を個人的に好きになっちゃうということを考えなくちゃいけないかも。つまり、胸板というモノじゃなくて、人を好きになるってこと。
だいたい、フェチに関するブログの量をとっても、圧倒的に男性が書いていると推測されるものの方が多いもの。
—(村人A)でも、女性でも何かを好きになることはあるでしょう?
—(ジョルジュの孫)そりゃあね。だけど、甘いものが好きで好きでしようがないという場合、「甘いものフェチ」とか「スイーツ・フェチ」って、あんまり言わないじゃない? やっぱり、「フェチ」って言ったら、普通は、興味を持たないもの、持ってはいけないものに異常な執着を示すことを想定するでしょ。
—(村人A)あー、まあ確かに。フェチっていう言葉から何を想像するかって言われたら、男が女の持ち物とか体の一部に興味を持つことだって、普通は考えますね。
—(ジョルジュの孫)そうでしょ。そうすると、そこから何か見えてこない?
—(村人A)……、うーん。そうだなぁ。。。つまり、フェチってのは、女性の何かに異常に興味を持つことによって、男が自分の心のすき間を埋めているってことかな? もちろん、全ての男じゃないけど。
—(ジョルジュの孫)おっ?! いいところを突いてるじゃない!



















