へるめす通信18
—(ジョルジュの孫)ちょっと待って。男と女の違いは当然だっていうけどね、もしかすると、その逆かもよ。
—(村人A)へ? どういうことですか。
—(ジョルジュの孫)つまりね、男の子は、出っ張りのない女子の陰部を見て、最初びっくりするわけ。
それは、母親だったり、お姉さんだったり妹だったり、おばあちゃんだったりするかもしれないけど、とにかく、「なんで女の人には『ち○ちん』がないの? ボクにはついてるのに」、って思うのね。
—(村人A)まあ、そうですよね。そこまではわかります。
—(ジョルジュの孫)そうしたら、どうなるかっていうと、2つの方向があるんじゃないかと思う。
一つは、誰かにその場で、その理由を質問できた場合。
例えば、「なんでママには『ち○ちん』がないの?」って母親に聞いたら、母親はなんて答えると思う? そうしたら、母親は、こう答えるんじゃないかな。
つまり、人間には男と女の2種類がいて、男には「ち○ちん」がついてるけど、女の人にはついていないのよ、って。
その時初めて、男の子は男と女って違うんだって理解するわけよ。つまり、「ち○ちん」のない人もいるんだ、それが女なんだ、ってね。
要するに、男女の違いというものは、最初から子供に刷り込まれているんじゃなくて、経験の中から知っていくことだと言えるわけ。
—(村人A)なるほどね。
—(ジョルジュの孫)だけど、時には、その場で誰にも理由を聞けずにいることもあるかもしれないでしょ。
あなたなんか、そのパターンかもね。その場で疑問を解決しないで、悶々と悩むわけよ。挙げ句の果てには、「もしかして、誰かにちょん切られたのかな」、なーんて考えがちらっと頭をかすめちゃったりして、そうすると、「もしかすると、ママの『ち○ちん』はパパに切られたのかも?」なんて悪い想像をめぐらしたりして。
一度そんなふうに思ったら、恐ろしくて、ママにもパパにも聞けないかもしれないじゃない。
—(村人A)確かにね。
—(ジョルジュの孫)そうすると、その子は、 自分の「ち○ちん」が女のように平らになったら嫌だなー、ボクのあれ、ちょん切られたら嫌だなーって思っちゃうらしいのね。 これが、いわゆる「去勢コンプレックス」ってやつよ。
—(村人A)「去勢コンプレックス」?
—(ジョルジュの孫)そう、去勢コンプレックス。
つまり、「ち○ちん」のついていない女性器を見ると、男の子は自分の「だ○こん」がちょん切られる、いいかえれば去勢される恐怖を感じるってこと。
フロイトによれば、去勢コンプレックスってのは、男性はみんな持ってるらしいのね。だから、あなたも持ってるのよ。
でも、たいがいの人は、そのコンプレックスをいつの間にか克服しちゃうみたい。
—(村人A)へえ。



















