« へるめす通信18 | トップページ | へるめす通信20 »

2005/12/06

へるめす通信19

 —(ジョルジュの孫)ところが、中には、この去勢コンプレックスが、何らかの症状として表に出てくる人もいるのね。
 例えば、ある人は同性愛(ホモ・セクシュアル)として、またある人は女性の脚フェチとして、という具合に。
 なんで、去勢コンプレックスが症状として出てくる人と出てこない人がいるのかは、わからないみたい。たぶん、子供の頃からの環境や資質その他の要因もからんでくるんだと思う。

 —(村人A)ちょ、ちょっと待って下さいよ。なんで、去勢コンプレックスが同性愛になったり、女性の脚フェチになったりするんですか? 意味がわからん。

 —(ジョルジュの孫)ふむふむ。そうすると、あなたがここで理解しなくちゃいけないのは、3つあると思う。
 1つめは、コンプレックスとは何か。
 2つめは、去勢コンプレックスが女性の脚フェチを引き起こす理由。
 3つめは、去勢コンプレックスが同性愛を引き起こす理由。

 —(村人A)じゃ、最初からいきましょうや。コンプレックスって、「あの人はできすぎるから、近くにいると、あっしはコンプレックスを感じる」てな使い方をするやつのことでしょう?

 —(ジョルジュの孫)あなたの言っているのは、コンプレックスの一種である「劣等感」、正確には「劣等コンプレックス」のことなの。
 だけど、コンプレックスには、他にいろんなものがあるのよ。

 —(村人A)例えば、どんな?

 —(ジョルジュの孫)例えば、かの有名なエディプス・コンプレックス。
 ソポクレスの書いた悲劇『オイディプス王』の主人公オイディプスが、その典型だとされているのね。それは、自分の父親を殺し、母親と交わりたいという、男の子の無意識的な欲望から生じてくるものなの。
 ちなみに、オイディプスの話は、当時いたるところで伝えられていて、その各地にあった伝説をソポクレスが戯曲化したわけ。だから、エディプス・コンプレックスは、ソポクレスの創作に基づいているから意味がない、とは言えないのね。

 —(村人A)ふーん。そうすると、コンプレックスって、エディプス・コンプレックスと劣等コンプレックスの二種類だけ? あ、そうか、去勢コンプレックスもあるか……。
 
 —(ジョルジュの孫)いやいや。フロイトは、エディプス・コンプレックスを一番重要なものだと考えてたみたいだけど、細かく見ていくと、まだあるの。
 例えば、エディプス・コンプレックスの女性版みたいなのがあって、それをエレクトラ・コンプレックスっていうのね。

« へるめす通信18 | トップページ | へるめす通信20 »

「へるめす通信」カテゴリの記事

Amazon

無料ブログはココログ