« へるめす通信27 | トップページ | へるめす通信29 »

2006/01/10

へるめす通信28

 —(ジョルジュの孫)さて、ここまでくると、フェチに関する問題の2つめ、「去勢コンプレックス、つまり「だ○こん」が切られたら怖いよという恐怖が、女性のなにがしかに対するフェチ、例えば脚フェチ・下着フェチなどを引き起こす理由」ってのが、わかってくると思う。
 つまり、「だ○こん」がなくなっちゃうかも?!という恐怖におびえると、それに対して、人は心理的に抵抗し、予防策をとろうとするのね。その予防策っていうのは、「だ○こん」の代理を立てて、その代理を「だ○こん」とみなすという形をとるわけ。

 —(村人A) つまり、 女性の脚を崇拝することによって、無意識的に「だ○こん」の代理にしているというわけですね。

 —(ジョルジュの孫)そう、それがフェチよ。だからフェチってのは、症状として、女性の脚とか下着というような、あるものに対して、どうしようもなく惹かれてしまい、ものすごーく固執するというような形で出てくるの。それが、場合によっては、その代理に対して、性的興奮を感じるというふうに出るわけ。

 —(村人A)へーへー。

 —(ジョルジュの孫)だから、呪物=物神ってのは、だいたい、「だ○こん」の象徴になるような器官や物が選ばれるんだって、フロイトは言うの。
 例えば、脚や靴、あるいは踵(かかと)やヒールというような、脚や靴の一部。こんなのは紛れもなく「だ○こん」的でしょ!?

 —(村人A)じゃ、下着は? 女性の下着もそうなんですか?

 —(ジョルジュの孫)下着っていうのは、ある意味で、女性に「だ○こん」があるということのしるしなわけ。
 どういうことかというと、下着をとる以前の女性に対して、男の子はまだ自分と同じ「だ○こん」を持っている人なんだって思っているのね。そして、下着を女性が取り去って初めて、子供は女性に「だ○こん」がないことを知るって、前にも言ったよね。
 だから、下着に対する執着っていうのは、女性には、いまだ「だ○こん」がある、ないしは、あってほしいと思う男の子の願望が凝縮されたものだといえる、ということになるの。

 —(村人A)うーん、なるほどって気もしますけど、なんだか、説明として、ちょっと苦しいような気もします。
 下着まで「だ○こん」の代理だっていわれると、「ホントにそうかな?」って……。こじつけっぽくありません?

 —(ジョルジュの孫)まあ、人によっては、そう見るかも。だから、フロイトに対して、なんでもかんでも性的なことがらに還元してしまうって、批判する人もいるのね。
 でも、本当はそうじゃないってことは、フロイトの著作集を読めばわかるんだけどな。フロイトってかなり慎重に、限定をつけながら書いているんだけど、どうもその限定がすっとばされてしまって、あまり、ちゃんと読まれていないみたい。
 
 —(村人A)ふうん。そんなもんですか。

« へるめす通信27 | トップページ | へるめす通信29 »

「へるめす通信」カテゴリの記事

Amazon

無料ブログはココログ