へるめす通信29
—(ジョルジュの孫)例えば、あなた、下着が「だ○こん」と関連するのは、なんだか変な理屈だって思っているでしょ? 確かに、フェチに関するフロイトの結論を見たら、受け入れがたいものかもしれない。
だけど、それは、結論だけを先取りして、フロイトの思考のプロセスを追っていないんじゃないかって気もするけど?
—(村人A)じゃ、フロイトの思考のプロセスって何ですか?
—(ジョルジュの孫)つまりね、フロイトが問題にしているのは、見たものに関連する記憶や経験があまりにショックだと、人間はそれを忘れよう、忘れようとして、その記憶や経験を覆い隠そうとする心の働きについてなのよ。
—(村人A)……なるほど。
—(ジョルジュの孫)フェチの場合、通常の精神的な病ではないから、それほど問題にはならないけど、それでも、原因を突き止めていくと、どうも幼児期に、『母親に……「だ○こん」がないっ!?』と知った時の衝撃を、忘れようとすることから端を発している場合が多いらしいの。
しかも、フェチで特徴的なことは何かというと、女性器よりも代理物の方に関心が高く、 つまり、代理物が過去の記憶や経験を覆い隠そうとするコンプレックスの中心になっているってわけ。
しかも、その代理物に、愛撫と敵視というアンビバレントな感情を持っているのね。
—(村人A)うーん。そうすると、「だ○こん」をちょん切られたら怖いよーという心の働きは、女性において「だ○こん」を彷彿とさせるものと関連があるわけですね。
—(ジョルジュの孫)それもそうだけど、それだけじゃないの。ずばり、「だ○こん」そのものに関連がある場合もあるのよ。
それが、第3の問題「去勢コンプレックスが同性愛を引き起こす理由」ってやつ。
—(村人A)うー。なんで?



















