へるめす通信30
—(ジョルジュの孫)それはね、こういうこと。
つまり、ホモ・セクシュアルの人っていうのは、興味が、直接、男性の「だ○こん」に向かった人だと考えられるわけ。女性における「だ○こん」的なもの、言い換えれば脚や下着などの代理物に向かわないでね。
—(村人A)それこそ、紛れもない「だ○こん」崇拝ってことになりますね。だけど、フェチや同性愛の人が比較的少数派ってことを考えれば、「だ○こん」崇拝を生み出している「去勢コンプレックス」ってものを持ってること自体、特殊なケースなんでしょう?
—(ジョルジュの孫)いんや! なんたって、フロイトは、女性器を見た時の去勢の恐怖、つまり去勢コンプレックスから、いかなる男性も逃れられないって、断言してるもんね。だから、去勢コンプレックスを持っていること自体は、稀でもなんでもないみたい。
だけど、繰り返すけれど、その去勢コンプレックスが、同性愛や物神崇拝としてあらわれる人もいれば、症状として別段出てこない人もいるわけだけど、どうしてそうなるのかは、わからないみたい。
—(村人A)そうか! 去勢コンプレックスは、(1)フェチ、(2)同性愛という2つの症状として出るわけか。そして、他の大勢の人も、症状には出ないだけで、去勢コンプレックスは持っている、と。
—(ジョルジュの孫)そうなんだけど、正確に言うなら、症状が出るからこそ、去勢コンプレックスの存在の可能性がわかるのよ。しかも、症状に表れない人が圧倒的に多いから、フェチと同性愛が目立ってしまうというだけで。
つまり、フロイトは医者だから、フェチや同性愛というような症状に悩んで、自分のところに相談に来る人々に対して、なんとかその原因を突き止める必要があるって考えたわけ。
だから、フェチや同性愛の違いがどうして出てくるんだろうかって考えて、その原因を探っていったら、去勢コンプレックスなるものを想定せざるを得なくなったってこと。
—(村人A)うーん。その違いって、カイン・コンプレックスのところで言ったように、たぶんその人の過去の経験その他が、大きく影響を与えているんじゃないんですか?
—(ジョルジュの孫)たぶん。フロイトだったら、そう考えるんだろうと思う。



















