マンダラ・ライブ
今日は、護国寺で行われている「チベット砂曼荼羅(すなまんだら)ライブパフォーマンス」に行ってきました。
曼荼羅(マンダラ)というのは、密教の世界観を視覚的にあらわしたもので、今日見たのは砂曼荼羅の中の「観音曼荼羅」というものでした。
チベットの僧侶が黄色、白色、赤色、緑色、青色の五色をメインに、様々な色に着色された砂を少しずつ振り落としながら、幾何学模様を完成させていきます。
説明によると、この五色には意味があり、黄色は地、白色は水、赤色は火、緑色は風、青色は空 をあらわしているということです。またこれらの色は、うぬぼれ、無知、傲慢、嫉妬、怒りという人間の五つの煩悩と五仏に対応している、というのです。
ところが、一週間かけて作成したこの曼荼羅、最終日には崩してしまい、川に流すのだそうです。
なぜ、そんなことをするのかというと、
現在かたちあるものもいつかは滅びるということ、
どんなに懸命になって築き上げても一切は無に帰するということ、
だからなにものにも執着しないことが必要であること、
こういったことを身をもって知るためなのだそうです。
とにかく、非常に緻密な密教の教義と、初めて見る「砂曼荼羅」に強く関心を惹かれました。
ちなみに、このマンダラ・ライブと一緒に、バター彫刻の実演や体験コーナー、チベット僧による声明(しょうみょう)などもあります。
声明は経文などに節をつけて唱えるというもので、今回、生で初めて聞きました。
こう言っては何ですが、非常に美しかったのです。
私の感覚でいえば、その節は古代ギリシアの音楽に似ていました。
ちなみに、古代ギリシアの音楽はCDで聞くことができます。
グレゴリオ・パニアグワ(GREGORIO PANIAGUA)が、パピルスや大理石などに残されていた断片を復元し、1978年に録音しています。CDのタイトルは “MUSIQUE DE LA GRÈCE ANTIQUE”です。
また、ハインリヒ・ハラー著『セブン・イヤーズ・イン・チベット』でおなじみ、チベット名物「バター茶」を試飲するコーナーもあります。
ハラーはこのバター茶に慣れるのにずいぶん時間がかかったと書いていたので、まずいのを覚悟して挑戦してみたのです。
ところが、かすかなバターの香りと塩(!)の味のするミルクティー色のお茶で、意外や意外、私はそれほど違和感なく飲めました。
このライブは、7月30日まで行っていましたが、ご興味のある方は是非、次の機会にでも足を運んでみてはいかがでしょうか。
チベット密教に触れてみたい方、実際に砂曼荼羅を見てみたい方にはお勧めです。




















