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2006/07/28

マンダラ・ライブ

今日は、護国寺で行われている「チベット砂曼荼羅(すなまんだら)ライブパフォーマンス」に行ってきました。

曼荼羅(マンダラ)というのは、密教の世界観を視覚的にあらわしたもので、今日見たのは砂曼荼羅の中の「観音曼荼羅」というものでした。

チベットの僧侶が黄色白色赤色緑色青色の五色をメインに、様々な色に着色された砂を少しずつ振り落としながら、幾何学模様を完成させていきます。

説明によると、この五色には意味があり、黄色は地、白色は水、赤色は火、緑色は風、青色は空 をあらわしているということです。またこれらの色は、うぬぼれ、無知、傲慢、嫉妬、怒りという人間の五つの煩悩と五仏に対応している、というのです。

ところが、一週間かけて作成したこの曼荼羅、最終日には崩してしまい、川に流すのだそうです。

なぜ、そんなことをするのかというと、
現在かたちあるものもいつかは滅びるということ、
どんなに懸命になって築き上げても一切は無に帰するということ、
だからなにものにも執着しないことが必要であること、
こういったことを身をもって知るためなのだそうです。

とにかく、非常に緻密な密教の教義と、初めて見る「砂曼荼羅」に強く関心を惹かれました。
ちなみに、このマンダラ・ライブと一緒に、バター彫刻の実演や体験コーナー、チベット僧による声明(しょうみょう)などもあります。

声明は経文などに節をつけて唱えるというもので、今回、生で初めて聞きました。
こう言っては何ですが、非常に美しかったのです。
私の感覚でいえば、その節は古代ギリシアの音楽に似ていました。

ちなみに、古代ギリシアの音楽はCDで聞くことができます。
グレゴリオ・パニアグワ(GREGORIO PANIAGUA)が、パピルスや大理石などに残されていた断片を復元し、1978年に録音しています。CDのタイトルは “MUSIQUE DE LA GRÈCE ANTIQUE”です。

また、ハインリヒ・ハラー著『セブン・イヤーズ・イン・チベット』でおなじみ、チベット名物「バター茶」を試飲するコーナーもあります。
ハラーはこのバター茶に慣れるのにずいぶん時間がかかったと書いていたので、まずいのを覚悟して挑戦してみたのです。
ところが、かすかなバターの香りと塩(!)の味のするミルクティー色のお茶で、意外や意外、私はそれほど違和感なく飲めました。

このライブは、7月30日まで行っていましたが、ご興味のある方は是非、次の機会にでも足を運んでみてはいかがでしょうか。
チベット密教に触れてみたい方、実際に砂曼荼羅を見てみたい方にはお勧めです。

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