フェリーニの『道化師』
ところで、今、別の仕事のために映画(のビデオ)を集中的に鑑賞している最中で、つい最近、『フェリーニの道化師』を見ました。そして、フェデリコ・フェリーニ監督のテーマの深遠さと芸術性の高さを再認識。
子供の頃サーカスを見て泣いてしまった少年は、その異様さ、不思議さ、言いしれない恐怖を後々まで覚えている。そして、あの時に見たサーカスと大人になってから見るサーカスは、どこかが違うと思い至ります。
それから彼は、かつてサーカスで花形だった道化師を探し、話を聞き、演じてもらうことによって、その違いの源泉を探ろうとするのです。
なぜ、今のサーカスと子供の頃のサーカスは違うのか。フェリーニは、大人になって感受性が摩滅して、子供の頃のドキドキ感がなくなったからだという安直な結論を出しません。
彼はそこに時代の変遷、ある文化の消滅を読み取り、描ききったのだと、私は思います。
では、『フェリーニの道化師』には、どのような時代の変遷と文化の消滅が描かれているのか。
そんなことを現在つらつら考えています。
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