アヴァンギャルドなキハチ監督
最近、岡本喜八監督の作品を立て続けにいくつか見たのですが、「キハチ監督はもしかして、とてつもなく日本人離れした感覚の持ち主なんじゃないか!!」というのがその感想でした。
『独立愚連隊』にしろ、『江分利満氏の優雅な生活』にしろ、『ジャズ大名』にしろ、表現の革新性を求めつつ、内容的にも面白い。しかも集客能力のある作品に仕上がっているのです。
かといって、人を驚かせるような構成の映画ばかりでなく、いわゆるオーソドックスな映画だってちゃんと撮れる。『日本のいちばん長い日』なんか、その典型でしょう。
よく考えれば当たり前の話なのですが、正統をきちんと押さえた人が正統に挑戦し、わざと逸脱した時に、その作品が芸術的価値を持つのだと思った次第です。
いやー、なかなかにすごかった、喜八監督は。
(2006年6月23日掲載のものです。)
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