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2007/06/08

へるめす通信36

—(ジョルジュの孫)日本語の「良心」って、
 もともとは、孟子から来ているみたい。

—(村人A)もーし? 
 あの、電話の?
 「もーし、もーし」って?

—(ジョルジュの孫)こらー!!
 「もーしもーし」じゃなくて、「も・う・し」。
 中国の思想家よ。

—(村人A)あ、そっちの「もーし」ですか。

—(ジョルジュの孫)そっちって、ね。
 最初から、そっちしかないのっ!!

—(村人A)へーい。

—(ジョルジュの孫)あァ、ほんと、
 あんたが入ってくると、話が進まないわぁ。

 だから、この連載も、いつまで経っても終わらないのよ。

 で、話を元に戻すと、孟子っていうのは、
 性善説(せいぜんせつ)を唱えた人。

—(村人A)せいぜんせつ?

—(ジョルジュの孫)そう、性善説。
 つまり、あんたみたいな、いい加減な人間でも、
 もともとの本性は善であるというのが、性善説。

—(村人A)とすると、あーたみたいな極悪非道人も、
 全くそうは見えないけど、ほんとのところ、
 心根は良いという?

—(ジョルジュの孫)あんたの例えは最悪だけど、
 そういうこと。

 例えばね、孟子先生が言ってるんだけど、
 よちよち歩きの赤ちゃんが、今、まさに
 井戸に落ちようとしている。

 井戸のたとえが古ければ、穴でも、
 ふたの空いたマンホールでもいいけど、
 そんな場面を見たら、あなた、どうする?

—(村人A)そりゃあ、急いで、かけつけますよ。
 おっこちたら、たいへんじゃないですか!

 純真無垢な赤ちゃんに、一生残る傷がついたら!!

 それよか、死んだら、どうするんですか!!!

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