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2007/06/08

へるめす通信37

—(ジョルジュの孫)そうだよね。
 よほどのことがない限り、みんな、
 思わず助け出さなきゃと思うに違いないわけ。

 その時のあなたの心情は、損得勘定とは別物でしょ?

—(村人A)そんとくかんじょう?

—(ジョルジュの孫)うん、損得勘定。

 つまり、この赤ちゃんを助けたら、
 親から感謝されて、金一封がもらえるとか。
 みんなから誉めてもらえて、警察から感謝状がくるとか。
 逆に、助けなかったら、責められるとか。

—(村人A)まあ、確かに、とっさのことだから、
 そんなことを考えずに、勝手に体が動きますよね。

—(ジョルジュの孫)そうでしょ。
 たぶん、すごーく自然に、赤ちゃんを助けようと
 思うんじゃない?

 それが、孟子先生の言うところの良心であるわけ。
 こんなふうに、人間の本性はもともとは良いものであって、
 落ちようとしている人を見殺しにはしない、と孟子先生は考えたの。

 だから、孟子先生は、良心というのは、
 仁義の心と同じものと考えていたみたい。

—(村人A)じんぎのこころ?

—(ジョルジュの孫)そう、仁義の心。

 「仁」というのは、いつくしむ心。
 「義」というのは、正しい道を行おうとする心。

—(村人A)へー、なるほど。これが良心かあ。
 あっしは、仁義の心にあふれてる人間ってわけですね。

 さすが!!

—(ジョルジュの孫)いや、違う。人間みんなが、そうなんだって。

 だけど、現在、裁判の時に誓う「良心」ってのは、
 この孟子先生の言うところの良心ではなくて、
 どちらかというと、西欧の良心コンシャンス(conscience)を
 念頭に置いていると思う。

—(村人A)コンシャンス……?

—(ジョルジュの孫)あ? 今、なんか、ヘンなギャグ、
 考えてるんじゃない?
 きつねがコンと鳴いて、鈴がシャンと鳴るっス、とか??

—(村人A)はあ? なーに、馬鹿なこと、言ってるんですか。
 さっさと、先に進んでください。

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