「フジヤマ」から「ちびまる子ちゃん」へ
今、山梨にある都留文科大学で、
カリフォルニア大学から来た留学生を対象とする、
「日本研究(歴史・文化)」
という講義を行っています。
ところで、外国から見た日本のイメージというと、
これまでは、江戸期の浮世絵やクロサワの映画
などの影響からか、
武士(サムライ)
富士山(フジヤマ)
芸者(ゲイシャ)
京都(キヨート)
相撲(スモウ)
といったようなものだったと思います。
この日本のイメージは映画の中に典型的にあらわれていて、
近年の作品で言えば、
「サムライ」のイメージは、
トム・クルーズ主演の『ラスト・サムライ』
という映画の中で具現化され、
ゲイシャのイメージは、
スピルバーグ制作の『SAYURI(さゆり)』
という映画の中に
描かれたりしているのはご存じの通りです。
ところで、このイメージ、
今、変容の時を迎えているようです。
現代のアメリカの大学生のうち、
日本にやってくる留学生は、
みんな日本のアニメやマンガを見て育っている世代なのです。
実は、この前、ワタクシ、
授業の前に彼らにいくつか質問してみました。
そして、返ってきた答えは以下の通り。
(Q1)日本で最近買ったもの
→『ちびまる子ちゃん』のマンガ
(Q2)今一番行きたい場所
→アキハバラ
(Q3)最近読んだものの中で一番面白いのは?
→『フルーツバスケット』『東京少年少女』
(Q4)アニメで一番好きなのは?
→『平成狸合戦ぽんぽこ』
(にぎやかで楽しいから好きとのこと。)
はあー、なるほど。
なんてたって、
『サクラ大戦』だって、『機動戦士ガンダム』だって、
『ドラゴンボール』だって、知っているのです。
(ホント、私より知っています。)
ところで、『サクラ大戦』といえば、
つい先だって、(物見遊山と)ある調査のために、
ゲーム会社セガのアミューズメント施設・
池袋ギーゴに行ってきました。
このビルのフロアは、とにかく、
上から下までゲーム、ゲーム、ゲーム……。
さまざまなゲームであふれかえっています。
そして、一番上には、ワタクシお目当ての
『サクラ大戦』のカフェとグッズ売り場が出店。
グッズ売り場に入ってみると、
『サクラ大戦』のファンになった少年少女
(だけではあるまい人々)によって書かれた、
芳名録代わりのノートの山が!
ぱらっとめくると、
「感動しました!」
「今回で二度目です!」
という激白が、『サクラ大戦』のキャラクターのイラストと共に
無数に書き込まれておりました。
ちなみに、セガ・アミューズメントのビルの途中には
婦女子しか入れない階もありました。
(ワタクシは、もちろん入れました。中は、……
実は、プリクラのフロアでした。)
そして、このビルの全フロアを、
小学生以下の子から大人までが、
揃いも揃って超満員という状態。
もう圧倒されたの一言です。
このビルには今携わっている本の執筆のために訪れたのですが、
この話を、留学生にすると、
「いいなあ」という溜息が。。。
だいたい、彼らの頭の中では
東京の中心地が秋葉原になっていて、
「池袋って秋葉原から向かってどのあたりですか?」
という質問が来るぐらいなんです。
ということで、今、外国の若者たちが持つ
日本のイメージは、
日本発信のマンガやアニメに描かれたイメージに
変わってしまったようなのです。
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