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2007年7月の4件の記事

2007/07/30

あぁ、今日も。。

最近のワタクシの行きつけの場所。

それは、新刊書店と古本屋のラノベ(ライト・ノベル)とマンガ、それに加えてレンタルビデオ店のアニメのコーナーです!

いやはや、かつてこれだけ通い詰めた場所があったっけ? と思えるほどの通いっぷりで、ほぼ一日に一度は訪れるというありさま。

こう書くと、そっちの世界の中毒かと思われるかもしれませんが、実はこれも仕事のうちなのです。

今、3つほど、執筆しなくてはいけない仕事を抱えているのですが、その中の1つ、「現代の若者文化の神話学的な分析」についての仕事の都合で、アニメを見まくり、マンガやライト・ノベルを読みまくるという生活を送っています。

もちろん、他の2つの仕事もやらなくてはいけないので、生活の全部がアニメに染まっているわけではないのですが、気を抜くと、うっかりアニメのセリフが口をついて出てくることがあります。

例えば、「どこどこへ行こう」という、何の変哲もない日常会話が、うっかり「行くべや」になっていたり。。 「○○ちゃん、ごめんねェ」のイントネーションが北海道弁のそれになってたり。。。 (ちなみに、これは、アニメ『最終兵器彼女の影響で、後のセリフは主人公「ちせ」の口癖です。)

そうかと思えば、紅茶を飲む時に、「お湯の温度がぬるすぎるわ」と、『ローゼンメイデン』の主人公の「真紅(しんく)」ばりに、女王様の口調になっていたり。。。(主題歌の試聴が出来ます。こちらからどうぞ。)

はぁー  (-。-;)
本当に、すぐに染まります。

「この仕事、楽しそう」「いいなぁ」と思う方もいるでしょう。

実際、ワタクシも、最初のうちは「楽しくできそう」などと、ウキウキしていたのですが、最近では、かなり、きっつーい!!

なんといっても、アニメを見ていて、「おっ? これは重要だ」という場面が出てきたら、いちいちDVDを止めてメモしなくちゃいけません。

つまりは、ダラダラ見ることができないんですね。

それに、「なんで、こんな描き方をするんだろう?」と疑問に思うような作品、どちらかというと、私に不愉快な感情をもたらす作品こそが、真の意味での問題作だということが分かっているので、とにかく、じーっと我慢して終わりまで見て、自分の中で起こった不愉快さの原因を作品の中から探り出し、分析し、その上で、その作品をきちんと位置づけておかなければなりません。

つまりは、嫌な作品ほど、途中で止めることができないんですね。

要は、娯楽ではなく仕事で扱うということ。今、私が直面しているのは、その苦しさなのでした。

これは、アニメだけじゃなくて、マンガもラノベも同じなので、たいへんです。

それに、なんたって、ラノベ・コーナーで、制服姿の中高生の間をかき分けながら、「チェック本リスト」を片手に突き進んでいるオトナは、まわりをどう見渡しても、ワタクシ一人なのであります。あの時は、ちょっと恥ずかしかった。。。

と言いながら、これからも、書店に通い続けるのでしょう。

2007/07/28

東急セミナー、始まりました

今日もとても暑い一日でした。(^_^;)

が、この暑さの中、「東急セミナーBE 青葉台校」で、「神話学ー神話から見た古代と現代ー」の講座がスタート! ワタクシ、元気に青葉台校まで行ってまいりました。

カルチャーセンターのような場所でお話しするのは、今回が初めて。受講されているのは、当然のことながら、社会人の方々ばかりです。

ところが、よく考えてみると、私自身は、社会人や主婦の方々にお話をする機会に、比較的多く恵まれているのです。

例えば、今年も担当しますけれども、日本女子大学家政学部の通信教育課程での講義(担当して、もう6年になります)や、かつて担当した世田谷市民大学での講義などには、たくさんの方々が、お仕事や家事の合間に受講してくださいました。

70代、80代の方々がいらしたこともありました。そういう時には、とくに、私の言葉はきちんと通じているだろうか、私の話は面白いだろうか、と、いつにも増して気になり、自分のトークをチェックすることが多くなります。

ところで、いつも思うのは、社会人や主婦の方々とのやりとりには、20歳前後の若者が大半の講義とはちょっと違う面白さがあるということです。

中でも、私が楽しみにしているのは、質疑応答です。ときおり、こちらが予期していなかった質問が飛んでくるのです。一種、真剣白羽取りにも似た趣が。。。勉強になります。

ということで、今回も、非常に充実した時間を過ごさせていただきました。

ところで、この講座、まだ定員に空きがあります。もしご興味のある方は、よろしかったら一度、覗きにいらしてください。途中受講可能です。

次回は、一ヶ月後、8月25日(土)です。

2007/07/23

納涼の一冊、『神獣・モンスター』6刷です

ここのところ、かなり忙しくなりまして、すっかり更新が滞っております。。。

ところで、そうこうするうちに、『世界の「神獣・モンスター」がよくわかる本』、6刷が出版されました。シリーズの累計売り上げは、約50万部!

おー、すごーい!

中には、おこづかいをずっと貯めていて、ようやく買った!という方も。。。たぶん、中学生くらいなのでしょうか? 

そういえば、あれは確かに中学校の夏休み。私も、それまで我慢に我慢を重ね、溜めに溜めていた読みたい本を、おこづかいをはたいて買いまくり、クーラーをがんがんかけ、ベッドにごろっと横になりながら、思う存分、どっかり読んだことがあります。あの時の楽しさったら、なかったなぁ。

今の読書はどちらかというと、楽しみの読書というより、ここから何かを吸収しようという、一種の苦しさを伴う読書になってしまいました。やっぱり本は楽しく読まないと!

とにもかくにも、そういうヨダレものの本の一冊に、『神獣・モンスター』が入っているのかと思うと、本当にうれしい限りです。

2007/07/02

『ハイスクール・ミュージカル』の射程

昨日、ちまたで話題の
『ハイスクール・ミュージカル』を
DVDで見たところ、
あまりにも現代の若者の問題を反映しているので、
おもしろいと思いました。

ご存じの方も多いと思いますが、
これはアメリカのディズニー・チャンネルで放送され、
大ヒットしたテレビ番組をDVD化したものです。

日本でも、今年のお正月にNHK総合で
放送されたとのこと。

それから、これは東京の青山劇場で舞台化もされていて、
つい先日、終演を迎えたようです。

ところで、このドラマのテーマですが、
それを要約すれば、
周囲から役割を担わされた自己、すなわち<負荷的な自己>と、
役割からの自由を目指す<選択的な自己>との間の軋轢、
ということになろうかと思います。

さて、話の内容ですが、簡単に述べておきますと、

主人公の男子高校生トロイは、
バスケット部のキャプテン。

しかも彼の父親はバスケット部のコーチで、
かつてチームを優勝に導いた猛者。

そんな父親を持つトロイは、
将来はプロ選手として活躍をするのでは?
と友達から期待されているほど、
バスケ部には、なくてはならない人物です。

そして、もう一人の主人公である
女子高校生のガブリエラは、
数学と理科で新聞に名前が載るくらいの優等生。

トロイが通う高校に転校してくるとすぐに、
数学と理科の学生コンテストへ一緒に参加しようと
女友達から誘われます。

ところが、この二人は、そんな自分の従来のイメージを
前々から負担に思っていたらしいのです。

実は彼らが本当に欲していたのは、
歌を歌うこと。

周囲から期待されている自分のイメージを
ぶちこわすことになりはしないかと逡巡しながらも、
学校で開催されるミュージカルに出たいと思い、
二人はそのオーディションを
受けようとするわけです。

しかし、
歌を歌うなんてことは、
まったく彼らのイメージに合わない。

むしろ、友達にとっては、自分たちが優勝しようと思っている
バスケの試合やコンテストの妨げになるので、
はっきりいえば、迷惑である。

そこで、まわりの友達は、
二人のオーディションを邪魔しようとする……という、
コメディなのです。

つまり、主人公の二人は、

周囲が期待する自分のイメージに合うように
これまで生き続けてきたわけです。

しかも、そういう自分を生き続けることが、
彼らにとっても、ある程度の充足感をもたらしてきました。

けれども、そのような自分の位置づけに、
どこか物足らなさを覚え、彼らはなんとかして、
そこから抜け出ようとするわけです。
しかしその試みはなかなかうまくいきません。

別の言葉で言うと、

いったん自分のイメージが形成されてしまうと、
人は、親兄弟や友人やサークル、職場やブログや
ミクシィの仲間など、自分の周囲の役割期待に応答しようとして、
固定化された役割をあえて演じ続け、
なかなかそこから逸脱することができない

ということなのです。

最後は喜劇の常套手段であるハッピーエンドとなりますので、
このドラマを単純だと見なす人もいるかもしれませんが、
私たちが生きている社会の演劇的な構造というものを、
うまく表現していると思います。

さらに言うと、このミュージカルに、
現代の他人指向的な若者の姿を見て取ることも可能でしょう。
(ちなみに、この他人指向の問題は、このブログ内の
「エッセイ」のコーナーでも触れたことがあります。)

こんなふうに書くと、
けっこう堅い内容なのかと思うかもしれませんが、
作品自体は非常に明るく、楽しいものに仕上がっています。
音楽とダンスもなかなかで、見ていて、思わず踊りだしそうになりました。

しかも、日本の若者の現在ともつながっていますので、
ご興味のある方は、一度
この作品をご覧になってみてください。


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