76歳の卒業
ベランダから歩道を歩く人を眺めていると、みなさんもうすっかり夏の装い。昨日は本当に暑かったですね。![]()
ところで、暑いと言えば、一昨年まで講義を担当していた日本女子大学通信教育課程の夏のスクーリングを思い出します。20代から70代の社会人の方々が、元気に暑さに負けず頑張っている姿を見て、私も栄養ドリンクを飲み飲み奮闘していました。
その、スクーリングの受講生からうれしいお便りをいただきました。
なんと、彼女は今年76歳! そして今春見事に124単位を修得して卒業されたというのです。
すごい、すごすぎる。。。
なんてったって、通信教育で卒業するのはとっても大変なんです。私の文化記号論の講義を受講されたのが5年前ということで、授業終了後に御礼のお手紙をいただきました。その時、私は若い方に負けずに頑張って下さいという御返事を書いたのです。
おおっ、ご卒業なさるとは! 本当におめでとうございます \(^O^)/
本当に学問はいつからでも始められるのですね。そういえば、私が学習院大学の大学院の日文科に在籍していたときに、やはり凄い先生がいらっしゃいました。
学習院の日文では、全員が、修士を修了するときに、くずし字と近代の漢文混じりの文章の読解という修了試験が課されます。修士論文の口述試験の前にいきなり手渡されて、先生方がいらっしゃるその場で音読する (^0^;) というもので、くずし字は『新古今和歌集』など、近代の文章は、例えば永井荷風の『断腸亭日乗』とか、成島柳北の『柳橋新誌』とか、いきなり読めといわれても、「なんですかコレ? 読めません」というようなスゴモノばかりだったと記憶しています。
ところで、その先生は、「学生がみんな、くずし字を読んでいるのに、僕が読めないなんてよくない!」とお考えになったらしく、勉強する必要がなかったにもかかわらず、くずし字をカルチャーセンターに通って勉強されたというのです。
面白いことに、カルチャーセンターの講座って、毎回終了後に先生と生徒のみなさんでお茶会が開かれていたらしいのですが、そちらにもしっかりご出席だったとのこと。
独学で無理ならばカルチャーセンターにまで通う。私もこの姿勢を見習わなければ、とその話を聞いたときには思ったのですが、今、考えると、実際にはなかなかできることではありません。
76歳の方から卒業報告のお手紙をいただいて、何故だかそんなことを思い出しました。とにかく、ご卒業、よかったですね![]()



















