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2008/09/10

雑誌の未来……?

先日、ある舞踏公演を見に行った時、偶然にもK社(出版社)の校閲部の方とお知り合いになったのですが、今の出版事情を裏付けるようなことを伺って、やっぱりと思ったことがあります。

その方は、以前、週刊誌を発行する部署にいたということなのですが、廃刊になり、校閲部にまわったとのこと。

そういえば、最近、雑誌の廃刊、ないしは休刊のニュースばかり。この前は、『論座』休刊のお知らせ、昨日は、小学館の男性ライフスタイル誌『ラピタ』と、保育雑誌『Latta』の休刊のニュースが流れていましたが、そのK社の方いわく、特に男性誌の売り上げの凋落が激しいらしいのです。

保育系雑誌の凋落原因は少子化でしょ、で済むかもしれないのですが、男性誌も売れない。それだけでなく、女性誌もかなり落ち込んでいて、病院や美容院によくおかれていた『女性○○』とか、かつて女子大生のバイブルと言われた『○○』も売れていないとか。

いったい、みんな、何を読んでるんじゃー??

けれども、翻って自分のことを考えてみると、確かに、単なる情報だけを得ようとするなら、雑誌や本ではなく、インターネットが便利なので、雑誌を以前ほど見ていないのです。

例えば、「今日のお昼御飯、何にしようかな? 冷蔵庫には卵と挽肉とトマトが残っているのだけど、その3つを使って何かおいしいものができないかな?」という時。

これまでだったら料理本や料理雑誌をひっぱりだすのですが、ここ数年この材料を3つともGoogleに入力して、最後に「レシピ」という単語を加えて検索するということをしています。そうすると、検索結果が大量に出てきて、簡単に自分の好きなレシピが選べます。

ところが、雑誌の場合、巻末の材料索引を見て、いちいち頁を繰って、当該箇所を見て、「あっ、このレシピはこの材料が欠けているから作れない。もう一度別の本を見なくっちゃ」なんていうことが、ままあるわけです。

この前、オタクの中のオタクとも言える三田平凡寺(みた へいぼんじ)を調べようとしたら、『日本近代文学大事典』に載っていなかったのにウィキペディア には載っている、他のHPには写真まで載っているという事態に遭遇しました。


この時点でインターネットの勝ち(となっても、仕方ないかもしれません。。。)

インターネットのコマ切れの情報はとても便利。誰かに聞きたいことがあれば、ネットに書き込みをすれば、誰かが、真剣か茶化しかは抜きにしても、何らかの形で答えてくれますし。

とすると、確かに、雑誌は、データ量と伝達の速さ、検索システムの便利さという点で、インターネットに負けてしまうということになります。

これは、活字に携わる人間全てにとって、ゆゆしき事態だと思います。今後、この事態がどんなふうに変貌を遂げていくのでしょうか。

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