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2008/11/15

復活

嗚呼、10月、ほとんどブログ更新できませんでした。。。

なんてったって、科研費の申請書類を3つも作っていたのです。書類作成にあまりにも熟知してしまい、他の人の申請書類をちらと見るなり、「あ、ここ、間違ってる!」なんてのがわかるようになってしまったほど。ヽ(´▽`)/

てなことで、この雑務に追われた1ヶ月の間、あまりの忙しさに心ここにあらず、といった感じだったのですが、科研費申請も終わり(当たれ〜)、他のさまざまなイベントが収束を迎え、ようやく少し落ち着きをとり戻しました。

それでも、こういう忙しい時にでも、なんとか時間を作って、舞台を見たり、映画を見たり、美術を見たり、音楽を聞いたりすることが重要なので、取りあえず、あちこちに出没してはいたのです。

例えば、映画だったら、今東光原作の『みみずく説法』とか、阪東妻三郎主演の『王将』(これがずーっと見たかったのです!)とか。

舞台だったら、ストリンドベリの『稲妻』とか、能『道成寺』とか。

合間に、自宅でDVD鑑賞。
『火まつり』
『洲崎パラダイス赤信号』
『簪』
『潜水服は蝶の夢を見る』

おまけに「おたく」という言葉の発信源であるマクロス・シリーズなんてのも見ました。マクロス・シリーズは、一応、最新作の『マクロス・フロンティア』以外、全部見ましたです

しかし、こうして並べてみると、いかにも雑然としていますね。。。そういえば、美術鑑賞していなかったのに気付きました。

さて、ストリンドベリも、『道成寺』も、マクロス・シリーズも、それぞれコメントしたいことはあるのですが、この1か月間に見た中で、面白いというか、重要というか、問題を孕んでいると思われるのが、ルイジ・ピランデルロの絶筆にして未完の傑作『山の巨人たち』

いやー、ピランデルロの作品はどれもそうなのですが、最初は何を言いたいのか、よくわからないので、眠いのなんのって。いったい誰がこれを「傑作」を呼んだのか不明という感じなのですが、見終わると、「うーむ、さすがノーベル文学賞受賞者!」

なにしろ、テーマは、私が読み取ったところ、「私が<私>となるのはどういうことか(あるいは、なぜ人は特定の人格を身につけ、それを取り替えることができないのか)」をめぐるもの。テーマの深さと格調の高さがひと味もふた味も違うのです。

それから、特に興味深いのが、タイトルにもなっている「山の巨人たち」。実は、「山の巨人たち」は最後まで舞台に登場することがないのですが、これは要するに、ハイデガーのいう「存在」に相当すると思われます。

ということで、テーマ的にはたいへん難しい作品なのですが、この未完の作品を「傑作」と位置づけることのできた人々も、眼力があるなあという気がします。

私が見に行ったときには、テレビ・カメラが入っていたので、そのうち、テレビ放映されるのではないでしょうか。ピランデルロの作品の中で、最初に見るのがこれだという方には少々きついかもしれませんが、見ておく価値のある作品だと思います。

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