浅草便り
昨日、浅草の木馬亭(もくばてい)に、浪曲を聴きに行ってまいりました。
雷門。朝10時にもかかわらず、すごい人出です。しかし、人は写っていません。
人混みを縫うように仲見世商店街を進み、いろいろと寄ってみたくなるところをぐっとがまん
して、まずはお目当ての木馬亭
へ。
ここへ来たのは、2度目。2007年2月24日の見世物学会のイベントに、山口昌男先生・奥様、そして岩波書店編集部の林建朗さんとご一緒したのが最初でした。そういえば、木馬亭はおろか浅草に来たのも、その時以来です。
実は、今日のお目当ては、寺山修司作の「新宿・お七」。なんと驚いたことに、寺山、浪曲も書いていたのです。
浪曲師は玉川奈々福(たまがわ ななふく)さん。3月にはNHKにも出演なさっています。曲師は沢村豊子さん。
このNHKの放映の影響か、奈々福さんの談によると、会場には、いつもより比較的年齢層の低い聴衆が集まっていたようです。
私、実は、浪曲って初めてナマで聞いたのですが、けっこう面白いものですね。寺山の「新宿・お七」の前には、古典「寛永三馬術」 も聞くことができました。
とくに、驚いたのは、浪曲というのは、曲は自分でつけるということ。台本(今回の場合は、寺山の「新宿・お七」)にどのような曲をつけるのかは書かれていないので、曲師(三味線の伴奏者)と相談して、作り上げていかなくてはならないそうです。
一本は古典、一本は新曲の二本立て、約一時間の熱演
。500円の木戸銭では申し訳ないような気がしました。
さて、その後は、久しぶりに来た浅草見物。
舞妓さんだァ……。
それから、浅草寺へ。
境内をあちこち歩いていると、こんなものを見つけました。「映画弁士塚」。右上に徳川夢声の名前があります。
今日のメニューは、「元祖やきかつ 桃タロー」の特上鉄板
。カツは揚げてあるのじゃなくて、鉄板の上で焼かれています。そのカツに、ウェイトレスのお姉さんが添付のソースをかけてくれます。
あつあつの鉄板の上でソースが激しくはねますが、それを紙ナプキンで遮ること、しばし。。。この他に、御飯と豚汁、キャベツの千切り、お新香、アイスクリームがつきます。
さて、すっかり満腹になったところで、今度は、隅田川方面に向かってみました。
吾妻橋の上で、川面と川べりの桜
を見ていると、永井荷風の作品が思い出されてきます。
が、そんなしみじみした情緒も、目の前の物体を見て、吹っ飛びました。
あれは、もしや、Dr. スランプ アラレちゃんが、つんつくつんしているやつでは?
しかも、黄金色。。。
いいえ、違います! 実は、これ、フィリップ・スタルク氏設計のアサヒビール「スーパードライホール」の屋上にある炎のオブジェ
なのです。
これを私は、たしか映画『月はどっちに出ている』の中で最初に見たと記憶しているのですが、やはり実物には何とも言えない迫力がありました。
さて、最後は、神谷(かみや)バー。帰ろうかと道を歩いていると、信号のところで、人力車をひっぱっているお姉さんがお客さんに「あそこは日本で一番古いバーなんですよ」と説明しているのを小耳に挟んだので、前までやってきました。
最初、横にある看板を見て、「電氣ブラシ」の誤植かと思いました(本気で)。だから、「なんで、バーなのに? ブラシはいくらなんでも飲めんぞ」と思いました。後で誤解が解けても、やっぱり下戸の私には飲めませんでした。「デンキブラン」たら30度もあるんですもの(なんと、「電氣ブラン」オールドだと40度とのこと)。
デンキブランが何かを知りたい方は、こちらからどうぞ。
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