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2010年11月の3件の記事

2010/11/17

ロールズ『正議論』刊行!

Seigiron 同僚の福間聡(ふくま さとし)さんが、以前から何かの本の翻訳をしているというのは、小耳にはさんでいました。それが、先日、ジョン・ロールズの正義論』(紀伊國屋書店)であることを知って、思わず、「お〜!」と叫んでしまいました。

そしてありがたくも、本日その御本を頂戴致しました。(訳者は、福間聡さんの他にお二人いて、川本隆史氏と神島裕子氏です。)

ところで、ロールズの『正義論』といえば、私にとっては、ちょっとした思い出があります。

大学院在学中の頃ですから、かなり以前のことになりますが、井上達夫氏の『共生の作法 会話としての正義』(創文社)を眺めて、なるほどと思ったところから話は始まります。

その時、私は、早速、ハーバード大学の(今をときめく)マイケル・サンデル教授の『リベラリズムと正義の限界』(山嶺書房)と一緒に、ロールズの翻訳を買おうと思いたったのでした。

ところが、ロールズの方は古書価格のあまりの高さと、ひそかに噂になっていた翻訳の問題で、購入を断念。

原書で読むしかないと決意して買ってはみたものの、その厚さに怖じ気づき、そのままロールズの本は書庫で熟睡、それ以来ずっと、ロールズの解説の本でお茶を濁していたという代物だったのです。

つまりは、一度は目を通しておきたいと思っていた本だった、ということです。そんなわけで、今回の『正義論』改訂版の出版には、本当に感謝しています。

以前、都留文科大学の講義で、日本の近代文学を、倫理学の共同体論や秩序の問題と関連づけて取り上げたことがあるのですが、その時に参考図書として学生に推薦しようと思ったのが、先のサンデルの本に加えて以下のものでした。

和辻哲郎の『倫理学『人間の学としての倫理学』(岩波書店)

アラスデア・マッキンタイアの『美徳なき時代』(みすず書房)

J-P・サルトル『実存主義とは何か』(人文書院)

ですが残念なことに、当時はいずれも品切れという状態。

ところが、このところの倫理学ブームで火がついたのか、時代の要請かは分かりませんが、和辻哲郎の本は二冊とも岩波文庫から出版されサンデルの『リベラリズムと正義の限界』は、出版社が勁草書房へと変更されて復刊、また『美徳なき時代』も『実存主義とは何か』もネットでで確かめてみたら、増刷されていました。

十数年ほど前、知人が市民講座で、リバタリアンとコミュニタリアンについて言及したところ、参加者の中の一人が、「オバタリアンなら知っている!」と発言し、みんなで大笑いをしたことがあったとのこと。

この頃に比べれば、リバタリアン/コミュニタリアンという言葉も認知され始め、ようやく関連書籍も出そろってきたようです。一度、集中的に関連事項を整理してみようかなと思っているところです。

ちなみに、福間聡さんは、新進気鋭の倫理学の研究者ですが、東京大学グローバルCOE「死生学の展開と組織化」では、各種セミナーの準備の担当で日々大変な忙しさです。

そういった意味でも、今回の翻訳の完成には心より敬意を表したいと思います。また彼はロールズに関する『ロー ルズのカント的構成主義』(勁草書房)という単著も上梓しています。

2010年11月22日(月)には、紀伊國屋サザンシアターで、刊行記念セミナー が開かれるそうです。さらに、2011年2月4日(金)15:00には、東京大学でも、『正義論』の刊行記念シンポジウムが催されます。詳細については、当ブログでも、また紹介いたします。

2010/11/15

グレツキ、死去

ポーランドの作曲家ヘンリク・グレツキが亡くなりました。

Gorecki グレツキと言えば、交響曲第3番『悲歌のシンフォニー』がたいへん有名ですが、今日は、とくにアウシュビッツで撮影された第二楽章の動画を紹介します。一度聴いたら忘れられない悲しく美しいメロディーです。

この第二楽章は、ナチスに囚われた18歳の少女が独房の壁に書いた、以下の祈りの言葉をもとに作曲されています。

お母さま、どうか泣かないで下さい。

天の、いと清らかな女王さま。どうか、

いつも私を助けて下さいますよう。

アヴェ・マリア。

(訳は宇野功芳『新版・クラシックの名曲・名盤』講談社現代新書、p317より引用)

2010/11/13

天然ボケ

ある友人から、ジャッキー・エヴァンコ(Jackie Evancho)のtwitterが英語の勉強に良いという話を聞きました。

ジャッキーは、今年のアメリカズ・ガット・タレントで2位になった10歳のソプラノ歌手。当ブログで何回も紹介したので、その友人は、それをきっかけに、ジャッキーのtwitterを見るようになったそうなのですが、10歳の書く日常の英語表現に知らないものが多くてびっくり、とのこと。

そんな友人と、私の今日の会話。

友人「ジャッキーの英語、勉強になるよ〜。」

私「へえ、そう?」

友人「ほんとだってば! 信じてないね。」

私「……。」

友人「じゃあ、『飛行機で、ある場所に行く前に、いったん途中の場所に立ち寄って、乗り継ぎの時間待ちをすること』、英語で何て言うか、知ってる?」

私「えっ? んーっと、……知らない……。」

友人「ええっ! 知らないの!? Σ(゚□゚(゚□゚*)  今日のジャッキーのtwitterに書かれてたんだから。10歳の子だって知ってるんだよ。あんたも毎日見た方がいいよ」(と、えらそうに私に説経する友人。)

私「なるほどね。私、知らない。……で、なんて言うの?」

友人「えーっと、……? ……私も知らない。。。」

私「……ぅ(゚▽゚*)。 ……ぶっ、わっはははは

あまりにも笑ってしまって、「じゃ、英語の勉強になってないじゃん! 日本語だけ覚えたんじゃん! 忘れてどうする!!」の突っ込みは、口に出すことすらできませんでした。

ちなみに、答えは、lay over in です。

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