今、読んでいる本について
今日はちょっと、だらだらとした話を。
ここのところ、しつっこい風邪をひいています。今回のは、私がこれまで持っていた、一週間くらいですぐ治るという風邪の観念をひっくりかえし、なんと1ヶ月以上もの間、頭痛、咳、痰、腰痛、そして、今も続く咳に悩まされるはめに。。。私のまわりもみんな同じ症状のようです。
しかし、そんな時でも、いろいろと読まなければならない本があります。
今月上旬までは、ある書評の関係で、レヴィ=ストロース関連の本を集中的に読んでいました。今は別の書評の関係で、フロイトとか、エンゲルスの『フォイエルバッハ論』 などを眺めています。
発見!という感じだったのは、『フォイエルバッハ論』。
たとえば、『フォイエルバッハ論』(岩波文庫)の脚注に、私の興味をひく、次のような記述がありました。
今日でもなお、野蛮人および低段階の未開人のあいだでは、夢にあらわれる人間の姿は、一時肉体からはなれた魂であるという考えが一般におこなわれている。したがって現実の人間は、その夢にあらわれた姿が夢をみる人にたいしておこなった行為にたいしても責任があると考えられている。たとえばイムサーン(Imthurn)は1884年にギアナのインディアンのあいだにこうしたことがおこなわれているのを発見した。
「はて、「イムサーン」とは誰?」と思ったので、今度は、国民文庫版の『フォイエルバッハ論』を参照したところ、訳注にこう書いてありました。
エンゲルスがここでふれているのは、おそらく、1883年にロンドンで刊行されたエヴラード・ファーデ・イム・サーンの著書『ギアナのインディアンのあいだで暮らして。英領ギアナ奥地にかんする主として人類学的なスケッチ』のことと思われる。
そこで、まずイム・サーンの著書を確認したところ、原著のタイトルは次のものであることがわかりました。
Everard F. Im Thurn, “Among the Indians of Guiana : being sketches chiefly anthropologic from the interior of British Guiana”
で、早速、この本を図書館で探したところ、ありました。
1883年に出版された本だけあって、ぼろっとしているところもあります。が、中のカラー図版は意外にキレイ。
ところで、本来の目的のエンゲルスが読んだとおぼしき箇所ですが、読んでみると、たしかに、エンゲルスの要約のようなことが書いてありました。
こういう作業はばかばかしいように見えて、案外、知的興奮を感じたりするから不思議です。
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