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2012年10月の4件の記事

2012/10/26

ピンター『誰もいない国』を観る

Photo 昨日、本当に、本当に、ひさびさの観劇に行ってきました。

演目は、 ノーベル文学賞受賞作家・ハロルド・ピンターの『誰もいない国』。

ピンターの作品はこれまでにも観たことがあるのですが、しかし、今回の作品はずばぬけて難解 うっかりすると、寝てしまいそうになります。
(実際、私の前のおじいさんは寝ていました。。。)

一言で言うと、脱構築的な作品だと思います。

ふつう、観ている側は無意識のうちに、セリフのつじつまを合わせようとしながら、筋を追っているわけですが、この作品はそういう努力を裏切り続けたあげくに、終わりを迎えてしまう。

あるシチュエーションで、会話がすこしずつ成立してきたかなと思うと、いきなり全く別の文脈での会話が始まってしまうのです。

こういう文脈がばらばらの会話の連続は、日常生活では瞬間瞬間にはあると思うのですが、戯曲で、しかも最初から最後までその会話のみで進められているのには、かなり驚きました。そういった意味では、究極のリアリズムとも言えるかもしれません。

こういう作品が描けるピンターもすごいけれど、評価できる観客もすごいなあ、と変に感心してしまいました。

詳細はハーフムーン・シアター・カンパニーのホームページでご覧下さい。

2012/10/25

物語を絵にすること

今、神話を現代風の漫画にする本の監修をしています。実際やってみてはじめて、これはとっても難しい作業なのだとわかりました。

このことは、前回監修した『神々のからさわぎ 日本神話編』(東京書籍)のあとがきにも書きましたが、なんといっても、原典では細かいことが触れられていない、あるいは全く書かれていない、衣服だとか、髪型だとか、剣の形だとか、杖の形だとか、装飾品だとか……などなどが、絵にするときにはすごーく重要になってくるわけです。

こういう仕事をすると、我々が言葉で表現されているものだけを考察対象にしていること、そして、それは一面的なものなのではないかということに思い至ったりします。

今回の本は、着手する前から、時間と手間がかかることはわかっていたのですが、実際問題、想像以上の時間と手間がかかっています。

現在の大学の仕事の都合で、私自身がふんばりがきかないという事情もあります。

また、誰でも参照でき、なおかつ信頼のおける本の翻訳が進んでいないという事情もあります。

一番の問題は、資料のとぼしい神話をビジュアル化するということ自体に、困難があるということでしょう。

けれども、とにかくみんなで頑張っています。とくに、私自身、相当ダメ出しをしたにもかかわらず、それでも、がんばってくれている、脚本ほかの重要部分を担当しているユークラフトの石川明里さんには感謝です!

Photo_2 ところで、話はまったく変わりますが、10月19日(金)に、印刷博物観の内覧会とレセプションに行ってきました。

←(こちらはその時いただいた図録です)

いきなり、ホンモノの杉田玄白の『解体新書』が並べられていたのを見たときには、美術館でロダンの「考える人」、博物観で縄文土器を見たときのような不思議な感覚を得ました。

つまり、「これが、あの教科書に載っている、『解体新書』のホンモノなのね?!」というような、文末に疑問符をつけたくなるような困惑と不確かさと若干の感動が入り交じった感覚です。

レセプションの会場では、印刷物というのは、たくさん刷られているから、1点ものの美術品などに比べると価値がないように思われがちですが、実はそうではなく、世界に1点しかないものも並べられているとの説明がありました。

2012年10月20日から2013年1月14日まで、印刷博物観では「印刷都市東京と近代日本」という展覧会が開かれています。ご興味のある方はぜひどうぞ。

2012/10/17

講演会のお知らせ

7月19日(木)に、東京大学仏教青年会で講演をしたのですが、そのすぐ後に、真言宗智山派の智山教化センターの高岡邦祐さんより、第10回愛宕薬師フォーラムでの講演の依頼をいただきました。

打ち合わせにおうかがいしたところ、立派なビルだなぁと、ひとしきり見入り……。

お話をうかがってみると、熱意と誠意を感じる活動をされていることがわかり、心が動かされました。

講演会の告知がインターネットに掲載されましたので、お知らせいたします。興味のある方は、こちらからどうぞ。

2012/10/09

ライブで、ノーベル賞!

昨日、山中伸弥教授がノーベル医学生理学賞をめでたく受賞されました! おめでとうございます!!

それで、なんとなく他の受賞者が気になって、今日、ノーベル賞のホームページを見てみたら、なんと受賞者発表のカウントダウン表示を発見! 

しかも、ノーベル物理学賞の発表まで、あと3分30秒ではありませんか! 

これは見ずにはおれまい、もしや2日連続の日本人受賞か!? 

ということで、手に汗握りながら、しっかりと発表の模様を見てしまいました。

明日以降、ご一緒に、ドキドキしたい方は、こちらからどうぞ。発表時間が近づくと、カウントダウン表示が出るようです。

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