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2012/10/26

ピンター『誰もいない国』を観る

Photo 昨日、本当に、本当に、ひさびさの観劇に行ってきました。

演目は、 ノーベル文学賞受賞作家・ハロルド・ピンターの『誰もいない国』。

ピンターの作品はこれまでにも観たことがあるのですが、しかし、今回の作品はずばぬけて難解 うっかりすると、寝てしまいそうになります。
(実際、私の前のおじいさんは寝ていました。。。)

一言で言うと、脱構築的な作品だと思います。

ふつう、観ている側は無意識のうちに、セリフのつじつまを合わせようとしながら、筋を追っているわけですが、この作品はそういう努力を裏切り続けたあげくに、終わりを迎えてしまう。

あるシチュエーションで、会話がすこしずつ成立してきたかなと思うと、いきなり全く別の文脈での会話が始まってしまうのです。

こういう文脈がばらばらの会話の連続は、日常生活では瞬間瞬間にはあると思うのですが、戯曲で、しかも最初から最後までその会話のみで進められているのには、かなり驚きました。そういった意味では、究極のリアリズムとも言えるかもしれません。

こういう作品が描けるピンターもすごいけれど、評価できる観客もすごいなあ、と変に感心してしまいました。

詳細はハーフムーン・シアター・カンパニーのホームページでご覧下さい。

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