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2013年2月の7件の記事

2013/02/24

突然、爆発的! ハーレム・シェイク

今日驚いたのは、アメリカの音楽チャート・ビルボードで、いきなり第1位を獲得した曲があったことです。

ここ数年、アメリカのポップ・カルチャーの動向を探るために、アメリカの音楽チャートを見るようにしているのですが、アメリカでは、いきなり1位を取るのではなく、じわじわと下から上がってきて1位を取る傾向が強いのです。

そういう状況下で、いきなり第1位を獲得! しかも、「え? なんでこんな曲が、、、?」というようなもの。

これはきっと何かあるにちがいないと思い、早速調べてみたところ、YouTube発の爆発的現象であることがわかりました。

まず、曲はバウアー(Baauer)の「ハーレム・シェイク(ミーム)」。この曲に合わせて、1人が踊ると、数十秒後にみんなが感染して踊り出すという映像が、この2月にちまたで、とにかくたくさん作られて、YouTube上にアップされたようです。たとえば、以下のようなものです。

曲自体の発売は、去年の5月のようですが、iTuneやCDが売れたのはYouTubeがきっかけ。そして、ビルボード1位となったようです。(2013年2月24日現在、アメリカのiTuneで、ハーレム・シェイクが1位です。)

ところで、私が見るところ、この現象には下敷きとなる現象があったように思います。

1つは、アヴィーチー(Avicii)のlevelsという曲のミュージック・ビデオ。1人がダンス菌に感染すると、どんどん周囲に伝染していく様子が描かれています。

感染・伝染というのが、この現象を読み解くキーワードの1つかもしれません。

もう1つは、エル・エム・エフ・エー・オー(LMFAO)の大ヒット曲、「パーティー・ロック・アンセム」。ダンスの集団の中に出てくるかぶりものが、強烈な印象を残しています。

かぶりもの(顔を隠す=匿名性)というのも、この現象を象徴するキーワードかもしれません。

もう1つ、ダンスがゆるいということ。マイケル・ジャクソンのようなキレのある神業的なダンスではなくて、誰でもできるようなダンス、ダンスというより体をシェイクさせることに近いようなダンス、これが今回の現象の特徴のようです。

この後、どうなるのか、興味津々です。

なお、バウアーのホームページに、他の映像もアップされています。興味のある方はこちらから飛んで、「Check out the Videos!」をクリックしてください。

2013/02/21

手軽に、3D

手軽に3Dができるペンができました。

これはおもしろそう。流行りそう。

ご興味のある方は、以下の動画をクリック!

2013/02/20

『袋草紙』をめぐって 2

昨日、ある和歌の出典が、『角川古語大辞典』によれば『袋草紙 上』となっている一方、小学館の『古語大辞典』によれば『袋草紙 巻四』となっていて、記載にバラツキがあることを書きました。

昨日の段階では、鷗外文庫所蔵の『袋草紙』(貞享2年版)を実際に見て、それが、乾坤(けんこん)の2部構成になっていて、乾に巻一と巻二が、坤に巻三と巻四が所収されていることを確認。一応、小学館版が正しいとなったわけです。

が、実は、私のもやもやは晴れませんでした。

なぜかというと、「乾坤」の分類が今で言うというところの「上下」だったとすると、巻四は「坤」、つまり「下」に属さないといけないわけです。

それなのに、なぜ『角川古語大辞典』は、『袋草紙』の「下」ではなく、「上」が出典だとしているのか? この点は不明のままです。

昨日、「このくらいにしとこっと」と宣言したにもかかわらず、やはり気になる『袋草紙』。

もやもやしているくらいなら、いっそ思い切って調べてしまえと、今日は、新編日本古典文学大系(岩波書店)の『袋草紙』を見てみたのです。

そうしたら、これが、ビンゴ

新編大系の『袋草紙』は、「乾坤」でなく、「上下」で分類されていました。

どういうことか、というと。。。(to be continued)

2013/02/19

『袋草紙』をめぐって

最近、監修——つまりは自分以外の人の書いた文章の出典の間違いを発見する仕事——を多くこなしているため、どうも何かの本を引用した箇所を読んでいると、その引用がきちんとした出典に基づいているのかが、とっても気になってしまいます。

昨日も、ある言葉を調べていたら、2つの辞書の間で、異なる出典が書かれているのを見つけてしまいました。

具体的に言うと、『角川古語大辞典』には『袋草紙・上』と、小学館の『古語大辞典』には『袋草紙』巻四と書かれていたのです。

ちなみに、これを見た時、私は『角川古語大辞典』の方が正しいのではないかと思いました。

なぜかというと、『角川古語大辞典』は、かの書誌学の大家・谷沢永一が次のように評していたからです。

中村幸彦が先導して、角川書店の『角川古語大辞典』五巻が成った。日本の古典に心を寄せる者にとって杖ともなり柱ともなる。それまでにできた古語辞典はいちおう御破算である。

それでPhoto_3、どっちが正しいか、確認したくなって矢も楯もたまらず、大学に行って『袋草紙』を確認してきました。

←この『袋草紙』は、森鷗外の蔵書である鷗外文庫のもので、なんと、貞享2(1685)年に刊行されています! 画像はその中の1ページです。

うひゃーと思いながら、パラパラと崩れそうになる表紙をそーっとめくりながら、当該箇所を探してみると、予想に反して、小学館版が正しいことがわかったのです。

『袋草紙』は上下ではなく、乾坤(けんこん。『易経』の最初に出てくる2つの卦)で分類されていて、「乾」には巻一と巻二が、「坤」には巻三と巻四が所収されていました。

なんということもない事実なのですが、私にとってはかなり勉強になりました。とにかく、原典にあたらないとダメだなぁ、と痛感した次第です。

ただし、上下で分類されている『袋草紙』はないと、断定もできません。『角川古語大辞典』は何を出典にしたのか? それとも単なる記載ミスなのか?

さらなる疑問がわきますが、深入りしそうなので、このくらいにしとこっと。

 

2013/02/10

アルレッキーノ、再び

Photo 昨日のことになってしまいましたが、世田谷パブリックシアターに、カルロ・ゴルドーニ原作の「アルレッキーノ 二人の主人を一度に持つと」を見に行ってまいりました。

今をさかのぼること3年半前、ミラノ・ピッコロ座が、同じ場所で、同じ演目を上演したのを見ましたが、今回は、オペラシアターこんにゃく座による、日本語オペラ・ヴァージョンです。

ちなみに、この演劇、3年半前の当ブログでも書いたのですが、(御本人の弁では私の「師匠」である)山口昌男先生の『道化の民俗学』(岩波現代文庫)の冒頭で取り上げられているものです。

3年半前のミラノ・ピッコロ座による上演の時には、道化アルレッキーノ役のフェルッチョ・ソレーリさんが、御年80歳にして、とても80歳には見えない左右に飛ぶ熱演をしていて、たいへん感動しました。

山口先生が1968年4月にパリのアントアヌ座で、同じ演目を見た時のアルレッキーノ役も、若き日のフェルッチョ・ソレーリさんだったからです。

フェルッチョ・ソレーリさんの演技が、YouTubeにありましたので、以下にアップしておきます。ご興味のある方はどうぞ。

で、今回は、日本人によるオペラ・ヴァージョン。

私はこれまで、今回演じたオペラシアターこんにゃく座のことを知らなかったのですが、いくつか見た日本人によるミュージカル、歌芝居の中で、群を抜いて良かったです(というか、一番良かったかも)。

歌の実力はもちろんのこと、舞台がとても上品。猥雑な感じを残しているミラノ・ピッコロ座とは、また違う魅力が味わえました。日本語ということもありますが、セリフがよくわかり、さすが、山口先生がわざわざ本の中で取り上げているだけのことはある作品だと思いました。

2013年2月10日(日)で終わってしまう、たった3日間の短い公演で、とても残念。もう少し多くの人に見てもらいたかったです。DVDが出たら、買いたいなぁ。

2013/02/09

神々のからさわぎ 制作者編

昨日は、『神々のからさわぎ 世界の神話編』(東京書籍刊)の刊行の打ち上げに行ってまいりました。

Photo_5

ちなみに、上の表紙の小冊子。打ち上げの冒頭、東京書籍の編集者・藤田さんから、「ハンソクで〜す」のかけ声をともに、いただいたものです。

これのどこが反則か!? どこがイエローカードなのか!?

現物を手に取り、じっくりと眺めながら、しばし悩んだ私。

一瞬、この冊子は、あろうことか、担当編集者による、あからさまな著作権違反かと思ってしまいました(最近、私の身のまわりで、著作権の話が飛び交っているため)。

しかし、よーく聞いてみると、ハンソクとは、販促、すなわち販売促進の意味とのこと。

なるほど! 1つ勉強になりました。

ところで、今回の打ち上げには、『神々のからさわぎ 日本神話編』の時と同じメンバー(東京書籍編集者の藤田六郎さん、ユークラフトの石川明里さん、DTPを担当されたぼっけ門の門内浩幸さん、デザインを担当されたimagejackの鈴木恵さん)、ギリシャ神話の漫画を担当したマグチモさんに加えて、永田希(Nagata Nozomi)さんもいらしていました。

永田さんは、Book News という本にまつわるホームページで活躍されています。打ち上げでは、永田さんが最近面白いと思っているラノベ(ライトノベル)など、いろいろと耳よりな情報を教えていただきました。

Book Newsにご興味のある方、こちらから飛んで、永田さんの世界を散策なさってみてください。

2013/02/02

37万部突破! 40刷!! 『「世界の神々」がよくわかる本』

最近、私という人間は、人から話しかけられることが多いということに、ようやく気づきました。

ここのところ、熱が出ていないのにけっこう重たい風邪をひいていて、今日もドラッグストアに行き、風邪薬を選んでいたところ、他にもお客さんがいるにもかかわらず、薬剤師さんが、どんな風邪の症状なのか、どういう薬がいいのか、などなどを話した挙げ句、最後には私の腸内環境の改善まで、アドバイスしてくれました。

こういうこと、実は私にはたくさん起こるのです。キャッチセールス、気をつけないと。

そういえば、昔、自宅近くのバス停でバスを待っていた時、近くの保険会社のビルから出てきた女の人が、私を見るなり、こう話しかけてきました。

「あの〜、失礼ですけれど、保険のセールス、やってみませんか?」

「生命保険に入りませんか」でなくて、「保険のセールス、やってみませんか」と言うあたり、あなたは、だてにセールスウーマンをやっていない。人を見る目がある!?と妙に感心してしまったことがあります。

さて、話は変わって、『「世界の神々」がよくわかる本』(PHP文庫)、電子書籍になったと思ったら、本日、増刷のお知らせがまいりました。

初刷から足かけ8年で、37万部突破、40刷。すごい、の一言です。

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