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2013/03/30

石橋湛山の読書論

最近、日々の生活、時間の使い方をできる限りコントロールしようとがんばっているのですが、そんな矢先、石橋湛山全集を眺めていたら、興味深い記事に出会いました。

ちなみに、石橋湛山(いしばし たんざん)は、早稲田大学の哲学科を首席で卒業。東洋経済新報社に入社し、ジャーナリズムの世界で文章を書いて生活し、のちに内閣総理大臣になった人物です。

彼が面白いのは、「独学」で経済学を学んで大蔵大臣にまでなり、また他人から読書家と呼ばれたほどの人物だったことなのですが、その秘訣が、「私の読書技術」と「電車で学んだ経済学」というタイトルの2つの文章にあらわれています。

この2つに重なっている箇所があるので、私の方で整理してみますと、次のようになります。

①毎日一定の時間を決めて、ある書物を少しずつ読み続けること。難しい専門書も、辞書を引き引き読む英語も、一日1ページと決めてかかれば、一年で365ページを読むことができる。場所は、電車の中などでもよい。

②手当たり次第に何でも読むのではなく、一定の方針を決め、良書のみを選んで、丹念に読む。自分の血肉になるもの以外は読まない。

③外国書は必ず原著で読むこと。

要約すると非常にシンプルになってしまうのですが、湛山の勉強の様子を伝えるために、少々引用してみたいと思います。

私は、大学では哲学を修めたもので、経済学は、その後自分で独習したのである。その手ほどきとして読んだのは、セリグマンのプリンシプルス・オブ・エコノミックスであったが、これはだいたい朝夕通勤する電車の中で読みあげた。電車とか汽車とかは、今日のごとく混雑さえしていなければ、きまった時間だけ読書する私の読書法にはもっとも適当する場所である。経済学の書物も、数は、あんまり読んでいないが、アダム・スミスやリカードーをはじめ、クラシックの物は一とおり、目を通した。それらは、いずれも右の(注:上述した)読書法でやったのである。

当然のことながら、この毎日の読書の他に、石橋湛山は、仕事柄いろいろなものを書く際に必要となる書物の読み方についても記しています。

それはずばり、「全部を読むな。インデックスを使え!」。

つまり、書籍というのは、毎日一定の時間をかけて小量ずつしか読み進めることのできないけれども自分の血肉になる本と、インデックスを用いて必要となる情報を知りさえすれば事足りる本とがあるため、その両者を分けて、差別化を図って読むことが必要だと言っているわけです。


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