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2013/03/17

ヘルメスの羽をつけた山口昌男

私は、倒れてからの山口昌男先生と、書店やら学会やら、観劇やら美術館やら映画鑑賞やら、とにかくあちこちにご一緒したのですが、行く先々で、いろいろな方を紹介していただきました。

ですが、亡くなられて以来、昨日の葬儀・告別式までの間に、さまざまな方々とお話ししていると、私の知っている山口先生というのはほんのごく一部にすぎないのではないか、そして、それはみんな同じで、いろいろな人が持っている思い出のかけらを寄せ集めても、先生の全体像を築き上げるには足らないのではないかという気がしてきました。

ある方は、「山口先生は明るくて面白くて、おしゃべり好きで、まさにトリックスターだ」と言い、今福先生は、「僕は山口先生は無口という印象がある」と言い、ある方は「いいかげんさが魅力」と言い、私自身は恐ろしいほど几帳面であるという印象を持っています。

ところで、昨日の葬儀・告別式でのエピソードを1つ。

喪主のごあいさつで、奥様が述べられていましたが、先生はお棺の中で、両足にヘルメスの羽をつけていたそうです(どなたの発案かは存じません)。

(先生は長い闘病生活を送られ、最後は自分で体を動かすことも、自力で食事をとることもできなくなっていたのですが)、ようやく自由になったので、きっとこれから、みなさまのもとに飛んで行くことだろうと思うので、その時はやさしく迎えてあげてください、とのことでした。

そういえば、献花の際には、先生の大好きなモーツァルトのアヴェ・ヴェルム・コルプスが流れていました。

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