へるめす通信42
—(ジョルジュの孫)ヘルメスは、ゼウスの前で、予想通り、お得意のしらばっくれをするの。
—(村人A)いきなり来ないでくださいよ!! いったいぜんたい、いつの話ですかい。まだ、やろうっていうんですか、その話を。
……ま、いいですよ、つきあってあげますよ。えーっと、ヘルメスがゼウスの前で何をしたかってことでしたよね?
それが、しらばっくれ? やっぱりね!! 性格ってのはなかなか変わらないってことですね!! しらばっくれなんて、ワンパターンだぞ、ヘルメスちゃん!!
—(ジョルジュの孫)むひひひ。む・ら・び・と、えーくん。だから、きみは単純なのだよ。コトはそう簡単ではない!
—(村人A)むっ
。なんですか。太古の昔にしてたこの連載。もうないと思って、良い気持ちで昼寝していたのに、あっしは、むりやり起こされて、連れ戻されて、記憶の底の底をさらって、はかなく散り果てた記憶の断片を一生懸命かき集めて、そんなこともあったなと思い出して、仕方がないから、一緒にノってあげたというのに! この恩知らず。
—(ジョルジュの孫)確かにね。最近、私のまわりのいろいろなところに、恩知らずが増えているのよね。深刻な話よね。
—(村人A)じゃなくって、あーた自身が恩知らずなんだって。
—(ジョルジュの孫)あーら、そうだったかしら? そんな覚え、全然ないけど。
—(村人A)だーかーらー、ええい(と言いながら、頭をかきむしる)。
—(ジョルジュの孫)だんだん思い出してきたわ。このペース。やっぱり、体にしみこんでいるのね。あんたとのやりとり。
—(村人A)あ・の・ねー。
—(ジョルジュの孫)うふふ。からかうのはこれくらいにして、話をもとに戻そうっと。ヘルメスはね、アポロンにひったてられて、お父さんのゼウスのところに連れていかれて、アポロンから「こいつが私の牛を盗んだですよ」って、責められるのね。
それに対して、ヘルメスは、お得意のしらばっくれをするんだけど、実は噓はついていないという絶妙な言い訳をするの。
—(村人A)えー? どんな?
—(ジョルジュの孫)当ててみそ。
—(村人A)「当ててみそ」の「みそ」はタイポじゃないんですか?
—(ジョルジュの孫)ちがーう。タイポじゃなーい。それにしても、あんた、タイプミスの業界用語、なんで知ってるの?
—(村人A)だから、禁煙がきつくって。。
—(ジョルジュの孫)それは、パイポじゃ。禁煙パイポ。アホなギャグは相変わらず。。。いや、ともかく、「当ててみそ」でいいの。
—(村人A)……それ、どんなギャグですか?
—(ジョルジュの孫)それは……、そ、そんなことはいいから、先に進みなさい!



















