へるめす通信44
—(ジョルジュの孫)牛たちはヘルメスによって途中の小屋に入れられて、そのうちの2頭は小屋の外に出されて、ジュージュー焼き肉にされちゃったの。
—(村人A)それって、バーベキューの起源ですか?
—(ジョルジュの孫)ばーべきゅー?
ああ、まあ、そうかもしれないわね。だって、ヘルメスは、肉をわざわざ木の串に刺してから、焼いてるんだもの。
それから、肉を焼くのに使った火と火起こし棒は、ヘルメスによって、この時、初めて世界にあらわれたって書かれているのよね。
—(村人A)すごーい、ヘルメス。
それと、うまそー。うらやましい。
あーたもあっしに焼き肉くらいごちそうしたって、バチは当たらないと……。
—(ジョルジュの孫) シャラーープ2! あのね、ヘルメスは結局その肉は食べなかったの。
—(村人A)な、なんで?!
—(ジョルジュの孫)ヘルメスは、肉から串を抜いて、その肉を石に盛って、12片に切り分けて、そして、神々に捧げたの。
だけど、あまりにもおいしそうな匂いに、ヘルメスはくらっとして、思わずパクッとやりたくなったらしい。
—(村人A)わかるなー。うん、うん。串から抜いた時にこぼれおちる肉汁ったら、たまりませんよ! あうっ!! カルビですかね、王道は?
—(ジョルジュの孫)うーん、牛タンネギ塩も捨てがたい……。って、ここは焼き肉談義の場所じゃないの!
要するに、ヘルメスは、確かに自分の家に牛を連れて帰ってはいないわけ。だから、ヘルメスは噓はついていないのっ!!
—(村人A)ううっ。口の減らない、悪ガキっ!
—(ジョルジュの孫)それなのよね。ヘルメスの特徴は。



















