『芸術新潮』10月号「ギリシャ神話エロティック・ガイド」
現在、『芸術新潮』10月号の特集である「ギリシャ神話エロティック・ガイド」の記事の作成、および確認作業を鋭意作成中です。
今回、私はこの号の神話のインタビューによる解説と、エッセイスト大塚ひかりさんとの神話対談を担当しています。
それで、神話の解説部分については、事前に、この号担当の編集者・田中樹里さんと伊熊泰子さんから質問を受けていて、それに応えるという形になっているのですが、実は、このお二人の質問がたいへん鋭かったのです。
時に、思想的な問題にまで踏み込む性質を持っていたので、それに対する見解を、こちらも真剣に探ることになりました。
この経験は、本当にたいへん勉強になり、またいくつかの独立したモチーフだと思っていた事柄の中に、共通するものがあったことなどを発見したのでした。
私の感じでは、この神話の号は、神話はなぜエロティックな部分やグロテスクな部分を物語っているのかとか、芸術家が神話の美しい部分だけでなく、なぜ神話のエロやグロにひかれたのかといった、かなり野心的なテーマを追究しているように思います。
現在、まだ作業が終わっておらず、雑誌発売までの短い期間で、全員が全力で自分の仕事を遂行している最中なのですが、かなり充実した内容になっている感があります。
以上、経過報告でした。
完成しましたら、また報告いたします。
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