マクベスと谷間の女たち
まずい。これは本当にまずいです。
ナニがまずいかというと、今年は例年になく、良さそげな舞台が目白押しであること。
これは見ておかねばと、心の準備をしておいた戯曲・演出家の舞台が、例年になく多いのに加えて、昨年からメトロポリタン・オペラのライブ・ビューイングの視聴を課し、さらに、ナショナ
ル・シアター・ライブなるものも発見してしまった。。。
ということで、過日は、シェイクスピアの「オセロ」(ナショナル・シアター・ライブ)と、劇団昴「谷間の女たち」(アリエル・ドーフマン作)をはしごした結果、一日の合計視聴時間がなんと6時間!
お元気だった頃の山口昌男先生ばりのはしごスケジュールに、自分でも「なんで?」と突っ込みを入れました。
が、「どっちも見に行って良かった~、見過ごさないで良かった~」、と思ってしまったので、この劇場通い、映画館通いの勢いは止められそうもありません。
とくに、「オセロ」は本当にすごかった!
ナニがすごいって、俳優陣の演技力の高さ! イアーゴ役の俳優さんは、2014年ローレンス・オリヴィエ賞の最優秀主演男優賞を受賞したとか。
納得!
そういえば、昔、実物のローレンス・オリヴィエが演じた映画の「オセロ」を見た時には、「オセロ」の戯曲の意味がよくわからなかったのですが、今回は「オセロ」が嫉妬にまつわる人間心理の機微をよく描いていたことを再発見し、シェイクスピアは人間通であることに深く感心しました。
一方、ドーフマンは、ロマン・ポランスキー監督の映画の「死と処女」を見て、この戯曲はすごいと思ったのがきっかけで、着目していた作家。
「谷間の女たち」は、「死と処女」より前に書かれた作品なのですが、いずれもたいへんな緊張感があります。
しかし、私としては、「谷間の女たち」は少し惜しい作品でした。
最後の場面で、女の人たちが踊り出すのが私には意味不明。。。(などと書いている私のコメントも、舞台を見ていない人、戯曲を読んでいない人には、意味不明でしょうが。)
しかし、考えさせられる舞台なので、一見の価値があります。
「谷間の女たち」は2015年10月25日まで上演されています。詳細はこちら。
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