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2015年11月の3件の記事

2015/11/22

地上に広がる大空

ここのところ、映画・演劇鑑賞日記と化しているこのブログ。

いまだ映画・舞台鑑賞の日々が続いております。

村上隆展の後は、ラピュタ阿佐ヶ谷で、昭和30年代の映画をいくつか見、

次にMET(メトロポリタンオペラ)のライブビューイングで、シェイクスピアの『オセロ』をもとにした『オテロ』、

その次にナショナルシアターライブの『リア王』(私のリア王観劇史上最高の舞台でした) 、

招待いただいた神武夏子(こうたけ なつこ)さんの「古事記を奏でる」というピアノリサイタル(古典エッセイストの大塚ひかりさんとお会いしました)と続き、

本日は、アンジェリカ・リデルの『地上に広がる大空(ウェンディ・シンドローム)』を東京芸術劇場に見に行ってきました。

しかし、なにが驚いたって、今日の『地上に広がる青空』は、上演時間が2時間40分。なのに途中休憩なし。

入り口には、性的な場面があるとの注意書き。

さらには、「一度外に出た際には、同じ席には二度と戻れず、後ろの方の席に座っていただきます」との案内があり、「これからいったい何が始まるの?」と緊張感が走りましたが、見終わった後は、「つ、つ、つ、疲れた。。。」

観客にトイレにも行かせず、席を立つことも禁じて、ほぼ同じ内容の踊りや歌やモノローグを大音量で、これでもか、これでもかと聞かせるなんて、自慰行為にも等しいのではないか。。。

と思ったら、劇の冒頭部分がそのものずばりの自慰シーンでした。

このシーンは、『地上に広がる大空』の内容や演じる空間そのものも含めて、すべてが自慰行為であり、そこから抜け出られないことをリデルがほのめかしていて、一種のナルシシズムへの批評にもなっているのではないか、などとも考えましたが、いずれにせよ、疲労感が残りました。

2015/11/18

村上隆の五百羅漢図展

前回のエントリから今回のエントリまで、ちょっと間があいてしまいましたが、村上隆の五百羅漢図展に行ってきました。

行ってみて、びっくり。写真OKなのですね。

村上隆氏の作品については、事前にいくつかのうわさや批評を知っていましたが、直接見るのは今回がはじめて。

そして、もてはやされるのには訳があるというのが、見終わった時の率直な印象でした。

私がいちばん目をひかれたのは、背景の巧みさだったのですが、特集映像を見ていたら、もともと彼は背景画に興味があったとのこと。

そして、絵に、なんともいえない独特の力がありました。

以下は、私がとった写真です。

Img_0729

Img_0734

必見、と思います。おすすめです。

2015/11/05

三島由紀夫『近代能楽集』とヴェルディ『イル・トロヴァトーレ』

少しずつ、寒くなってきました。

秋ですね~

「××の秋」といって何を思い浮かべるかといえば、食欲の秋とか、読書の秋とか、スポーツの秋などが挙がってくるでしょうが、今年の私はしつこく「芸術の秋」

前回のエントリ以降は、三島由紀夫作『近代能楽集』から「班女」「葵の上」「道成寺」の舞台や、MET(メトロポリタン・オペラ)のライブビューイングで、ヴェルディの『イル・トロヴァトーレ』、それから森美術館で現在開催している『村上隆の五百羅漢図展」などを見ておりました。

いやー、本当にどれも良かったです。

長くなるので、まずは『近代能楽集』と『イル・トロヴァトーレ』のコメントから。

J-Theaterによる『近代能楽集』の舞台は、途中、電話のなるシーンで電話が鳴らないというアクシデントに見舞われたのに、驚きました。

私もわりと長い間、演劇を見てきたのですが、途中で、最初からやり直した舞台は初めてでした。

しかし、そのアクシデントを物ともせずに最後まで演じきった出演者のみなさんは、本当に実力者ぞろいで、見終わった後に充実感がありました。

ちなみに、かつて私は『思想』2008年9月号で、三島由紀夫の作品や言説も交えた昭和の時代の分析をしたことがあります。

今回見た「道成寺」には、その時の分析が的外れでなかったと思わせる箇所があり、見て良かったと思いました。

次に、ヴェルディの『イル・トロヴァトーレ』。

ヴェルディの作品は、どちらかというと、内容よりは音楽がいいのです。

すでに『イル・トロヴァトーレ』に親しんでいる私も、今回はアンナ・ネトレプコが出ると聞いて、見に行ってしまいました。

それで、やはりネトレプコはすごかったです。女王の貫禄

と書いても、何がすごいのか不明、という方もいらっしゃると思います。

そういう方はこちらをどうぞ。ネトレプコのリハーサル風景が見られます。

村上隆展のコメントは次回です。

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