一茶に、くすっと
最近、短い時間を利用して、断続的に句集や歌集を読んでいます。
和歌や俳句はひとつひとつがとても短いので、3分もあれば、いくつか読むことができます。
こまぎれの時間の利用にぴったり。
というような次第で、松尾芭蕉や小林一茶、与謝蕪村などを少しずつ読み進めてきました。
しかし、読んでみると、聞いたことのある有名な作品は数がとっても少ない。
芭蕉だって、蕪村だって、一茶だって、かなりの凡作があるというのは驚きの発見でした(失礼!)。
そんな中で、私の心に残った作品を、少しずつ紹介してみたいと思います。
まずは、小林一茶の句から。
この句に、くすっと笑ってしまいました。
春立(はるたつ)や 四十三年 人の飯(『文化句帖』)
(口語訳:立春が来れば、いよいよ四十三歳だなあ。ずっと他人様の飯を食ってきた。)
(以上、『一茶句集 現代語訳付き』玉城司訳注、角川ソフィア文庫、2013年、p26より)
それはある意味、すごい才能なのではないかと思う私でありました。
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