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2021/07/11

ミュージカル『壁抜け男』

私は演劇好き、舞台好き、ミュージカル好きなのですが、最近、コロナ禍で舞台を見にいくこと自体ができず、鑑賞頻度が落ちていました。

最近になって、以前から見よう、見ようと思っていた劇団四季のミュージカル『壁抜け男』を、遅ればせながら、DVDでようやく鑑賞したのです。

最初はふーんという感じで、とくに感情移入もせず見ていたのですが、終わってみると、なんだかじわじわとした感動が。。。✨

なにしろ、『シェルブールの雨傘』の音楽も担当しているフランスを代表する作曲家、ミシェル・ルグランが音楽担当なので、とにかくメロディーがよい!

最後の演出も効果的!

そして、安定の歌声!

劇団四季は、日本で一番のミュージカルを見せてくれるところだと再認識しました。

 

さらにまた、内容に関しても、少々考えさせられました。

平凡な公務員の男が、あるときを境に、壁を自由に抜けられるようになります。

そこで、彼は義賊となって、さまざまな壁を抜け、盗んだ宝飾品を困った人々に分け与えていくのですが、その過程で、ある人妻に恋をしてしまいます。

ところが、恋の絶頂期に、彼は壁を抜けられなくなってしまうのです。

 

以上が、私のごく簡単な要約ですが、ミュージカル版で感動したので、原作ではどんなふうに描いているのか興味が増し、次に原作のマルセル・エイメの小説を購入して読んでみたところ、ミュージカルとの違いを発見。

ミュージカルの方では、壁というのは主人公の心がつくりだすものであり、彼の心が恋にとらわれて自由を失うと、それまで自由に行き来できていた壁が抜けられなくなってしまう、というかたちで描かれていました。

ところが、原作の方では、壁にはそこまでの心理的な意味は込められていないように思われたのです。

つまりは、台本を担当したディディエ・ヴァン・コーヴェレールが、原作を咀嚼して、テーマを心理的なものへと明確化したということかもしれません。

 

また、舞台の幕が降りたあと、出演者全員が観客とともに、もういちど、テーマソングを歌います。

「普通の人間 まじめな役人 平凡だけれど 人生はそういうもの 趣味はささやかに 心あたたかく 派手さはないけど 僕の人生 人生は素敵 人生は素敵 人生は最高!」

最後までみると、普通の人間の派手さのない平凡な生活がとても素敵という、このメッセージがとても力強く、心に訴えかけてくるのがわかります。

ということで、興味を持たれた方は、DVD版をご覧になるのをおすすめしたいと思います。

 

以下は、私が読んだ、小説の『壁抜き男』です。

 

以下は、私が見たDVD版の『壁抜き男』。

 

さらに、劇団四季の『壁抜け男』のプロモーションVTRがYouTubeにあがっています。興味のある方は、こちらからどうぞ。

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