カテゴリー「日記・コラム・つぶやき」の398件の記事

2021/07/11

ミュージカル『壁抜け男』

私は演劇好き、舞台好き、ミュージカル好きなのですが、最近、コロナ禍で舞台を見にいくこと自体ができず、鑑賞頻度が落ちていました。

最近になって、以前から見よう、見ようと思っていた劇団四季のミュージカル『壁抜け男』を、遅ればせながら、DVDでようやく鑑賞したのです。

最初はふーんという感じで、とくに感情移入もせず見ていたのですが、終わってみると、なんだかじわじわとした感動が。。。✨

なにしろ、『シェルブールの雨傘』の音楽も担当しているフランスを代表する作曲家、ミシェル・ルグランが音楽担当なので、とにかくメロディーがよい!

最後の演出も効果的!

そして、安定の歌声!

劇団四季は、日本で一番のミュージカルを見せてくれるところだと再認識しました。

 

さらにまた、内容に関しても、少々考えさせられました。

平凡な公務員の男が、あるときを境に、壁を自由に抜けられるようになります。

そこで、彼は義賊となって、さまざまな壁を抜け、盗んだ宝飾品を困った人々に分け与えていくのですが、その過程で、ある人妻に恋をしてしまいます。

ところが、恋の絶頂期に、彼は壁を抜けられなくなってしまうのです。

 

以上が、私のごく簡単な要約ですが、ミュージカル版で感動したので、原作ではどんなふうに描いているのか興味が増し、次に原作のマルセル・エイメの小説を購入して読んでみたところ、ミュージカルとの違いを発見。

ミュージカルの方では、壁というのは主人公の心がつくりだすものであり、彼の心が恋にとらわれて自由を失うと、それまで自由に行き来できていた壁が抜けられなくなってしまう、というかたちで描かれていました。

ところが、原作の方では、壁にはそこまでの心理的な意味は込められていないように思われたのです。

つまりは、台本を担当したディディエ・ヴァン・コーヴェレールが、原作を咀嚼して、テーマを心理的なものへと明確化したということかもしれません。

 

また、舞台の幕が降りたあと、出演者全員が観客とともに、もういちど、テーマソングを歌います。

「普通の人間 まじめな役人 平凡だけれど 人生はそういうもの 趣味はささやかに 心あたたかく 派手さはないけど 僕の人生 人生は素敵 人生は素敵 人生は最高!」

最後までみると、普通の人間の派手さのない平凡な生活がとても素敵という、このメッセージがとても力強く、心に訴えかけてくるのがわかります。

ということで、興味を持たれた方は、DVD版をご覧になるのをおすすめしたいと思います。

 

以下は、私が読んだ、小説の『壁抜き男』です。

 

以下は、私が見たDVD版の『壁抜き男』。

 

さらに、劇団四季の『壁抜け男』のプロモーションVTRがYouTubeにあがっています。興味のある方は、こちらからどうぞ。

2021/04/27

大塚ひかり著『うん古典 うんこで読み解く日本の歴史』(新潮社) 発売のお知らせ

 古典エッセイストの大塚ひかりさんより、新刊『うん古典 うんこで読み解く日本の歴史』(新潮社)を頂戴しました~!

 大塚さんとは、かつて『芸術新潮 特集ギリシャ神話エロティック・ガイド』66巻10号(2015年10月)で、「炸裂! 神話トーク  チン切り、クソマル、醜(しこ)パワー」と題した対談を行いました。

 そのとき、ありがたいことに、私の本を読んでくださっているとのコメントをいただきましたが、今回の新刊の中でも、拙著『クソマルの神話学』(青土社)を引用してくださっています。

 

 ちなみに、対談でも(もちろんエッセイの中でも)、大塚さんは、いきなり「ぶはっ!」と人を笑わせる天才。

 対談中は、飲んでいるものをなんども吹きそうになりました。

 今回の新刊でも、何度も「ぶはっ!」に襲われること間違いありません。

 ワタクシ的には、とりわけ、最後の「年表式うん古典索引」が秀逸!

 

 一方、この種のエッセーには、長年にわたる資料収集とデータ整備という、忍耐力とちからわざが必要となります。

 大塚さんは、読み手を笑わせて古典の世界へすんなりと招き入れながらも、資料の海の深遠さまでも見せてくれるエッセイストです。

 興味のある方はぜひお手にとってみてください!

 

2021/01/02

2021年、始まりました!

明けまして、おめでとうございます。

2021年も始まりました~。

コロナ禍の2020年、はじめての経験が積み重なり、どの人にとっても、たいへんな一年だったと思いますが、みなさんは、どのように過ごされましたか?

私自身は、はじめてのオンライン授業の対応に追われた一年でした。

これまで私がやってきた対面授業というのは、板書を学生に写させたり、授業で私が話したことを書き取らせたり、という作業を学生にさせることによって、学生が五感をフル活用して授業に参加することができるものでした。

けれども、オンライン授業では、画面のむこうがわで学生がどんなふうに授業を聞いているのかは、教員にはなかなかわかりません。

そこで、ひとまず私自身がYouTubeを見ているときに、どういう態度で見ているかということを念頭におき、自分自身を学生に置き換えてみて、わかりやすい授業とは何かを考えながら、毎回のオンライン授業を作成していきました。

授業作成以外のことがほとんどできないほどの膨大な時間がかかってしまったのですが、一方で、「なるほど、オンラインでの会話っておもしろい」と再認識したこともしばしば。

オンラインでの会話は、2人が同時に話すと全く聞き取ることができないため、ある人物の話を、その人が話し終わるまで、じっくりと聞くことになります。

こういうコミュニケーションが、現代では必要とされている、ということなのかもしれません。

みなさんにとって、今年がよい年になりますように。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

2020/01/14

我々は第一次世界大戦を目撃するか:ピーター・ジャクソン監督『彼らは生きていた』

デジタル処理も、ついにここまで来たか~! という感慨を抱かせる映画を見つけました。

第一次世界大戦の記録映像を最新のデジタル技術で、修復、着色、3D化した『彼らは生きていた They shall not grow old』(ピーター・ジャクソン監督)

これは第一次世界大戦の実写化でも、再現でもなく、厳密にいえば復元でもない(?)。

私たちは、まさに過去の一部を目撃している。そういう映像になっているようです。

ちなみに、この映画の画像版といえる、戦争にまつわる風景写真のデジタル修復・着色・3D化は、東京大学大学院情報学環の渡邉英徳教授が進められています。

渡邉先生とは、地方紙・デジタル化活用研究会でご一緒していて、研究会の際にAIが着色した写真をいくつか見せていただきました。

とにかく、モノクロ写真に着色をするだけで、いきいきとして、血が通った感じがするのです。

この時、私が疑問に思ったのは、古いモノクロ写真に写っているさまざまなものを赤だとか白だとか黄色だとか、AIはどういう基準で判断しているかということでした。

それを渡邉先生に質問したところ、AIはやはり間違うことがあるとのこと。

正確を期すためには、当時を知る人たちや研究者たち等々で話し合い、個々のものにひとつずつ丹念に着色を施す必要があるということでした。

たぶん『彼らは生きていた』も、1コマ1コマに想像を絶する苦労があったのではないかと思われます。

ところで、『彼らは生きていた』の予告編を見てみると、ホンモノの兵士が、戦いの合間に、食事をとったり笑ったり、おどけたりしている様子が見られます。

戦時下といえど、彼らは常時、悲観したり、真剣だったりしていたわけではなさそうです。

ここで思い出されるのは、俳優・加東大介が自身の戦争体験をもとに制作した、日本映画の『南の島に雪が降る』(1961年)。

ニューギニア戦線で、加東は兵士の慰安のために劇団をつくるよう命じられ、苦心をしながら舞台をつくりあげていく様が描かれています。

『南の島に雪が降る』はプロの俳優が役柄を演じていて、第一次世界大戦のホンモノの兵士の様子が記録されている『彼らは生きていた』と、違いはありますが、比較してみると、新しい発見があるかもしれません。

 

2020/01/09

今年もよろしくお願いいたします & 絵本版「アマリリスのような女の子」

2020年も本格的に始動しました。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

ところで、広島県三次市にある浄土真宗本願寺派 宝池山源光寺の福間玄猷住職から、私が『大人のための仏教童話』(光文社新書)の中で取り上げた花岡大学作の「アマリリスのような おんなの子」を絵本にし、電子書籍化したとの連絡をいただきました。

『大人のための仏教童話』を執筆していた当時、私は山梨県にある都留文科大学で、カリフォルニア大学からの留学生に対して、「日本文化」を教えていました。

留学生の日本語上達のため、それから日本文化の理解のため、子ども向けに書かれた仏教の物語を10本選定して、学生と一緒に読みながらディスカッションするという授業を行っていました。

その時の授業をまとめたものを光文社から新書で出版したのですが、それを読んで下さったご住職が、その物語を絵本にされたのです。そして、各地でそれを読んで説法をされていらっしゃるとのことです。

絵本版「アマリリスのような 女の子」は、アマゾンのkindle版で購入いただけます。こちらからどうぞ。

また、ご住職のブログはこちらです。

 

2019/12/25

エッセイ、転載のお知らせ

年も押し迫ってまいりました。

いつも「東ゆみこのウェブサイト」を見に来てくださり、まことにありがとうございます。

 

さて、1点、お知らせです。

『大法輪』に寄稿した私のエッセイ「利他のこころ」が、熊平製作所が一年に一度、編纂されている『抜萃のつゞり その七十九』の、なんと冒頭に転載されました。

『抜萃のつゞり』はもともと、熊平製作所の創業者・熊平源蔵が昭和6年に、自分の読んだものの中から感動したエッセイを集めてきて、1冊のパンフレットにしたところから始まり、戦中戦後の3年間を除いて刊行し続けてきたものだそうです。

昨日、見本10部と、たいへんおしゃれなことに、京焼の盃のセットを送っていただきました。

この後、45万部を印刷・製本し、年明けの1月29日には百十カ国の日本大使館や総領事館、全国八万八千カ所の団体・個人へ無料配布されるとのことです。

熊平雅人会長、「抜萃のつゞり」ご担当の宮脇保博様、熊平製作所の関係者のみなさまに、心から御礼申し上げます。

ちなみに、今回のエッセイ「利他のこころ」は、私の仕事を形成する数本の柱のうちの一本である仏教に関連するもので、私が他のエッセイや講演等でよく取り上げている伯母の思い出を描いております。

 

 

 

 

 

2019/06/03

エッセイ寄稿のお知らせ

『大法輪』2019年7月号の「鉄笛」コーナーに、エッセイ「利他のこころ」を寄稿しました。

これは、私の現在の経験と過去の思い出から、「利他」の実践のひとつのかたちについて書いたものです。

2019年6月9日に発売されます。

よろしかったら、手に取っていただけるとありがたいです。

 

2019/05/11

光文社新書この一冊、私が選んだものは……

『♯光文社新書この一冊』に、私のオススメの一冊の推薦文を書きました。

この企画は、光文社新書が1000点を突破した記念に、過去に光文社新書から本を出版したことのある著者や出版関係者、さらには読者から「光文社新書といえば、これ」という一冊を推薦文つきで挙げてもらうというものです。

私が挙げたのは、香西秀信が書いた『論より詭弁』なのですが、この他にもいろいろな方がいろいろな本をオススメしています。

この冊子は書店等でも無料で入手できるようですが、そのうち、ネットでもダウンロードできるとのこと。

みなさま、これを機会に、光文社新書を読み直してみたら、いかがでしょうか。

 

2018/11/19

ホームページを立ち上げました。

お知らせです。

ホームページを立ち上げました。

興味のある方はご覧いただければ幸いです。

2018/08/09

『よいこの太陽信仰』、配信されています!

猛暑ですが、みなさま、いかがお過ごしですか。

突然ですが、 私が監修をつとめた、ぶしやまさんの漫画『よいこの太陽信仰』が配信になっていま~す。

この漫画は、天界にある役所の太陽課が舞台で、そこに集ったさまざまな民族の太陽神がボケと突っ込みを繰り返します。

神話の筋をあらかじめ知っている私も、ゲラを読んでいると自然と「ふふふ」と笑ったり、「なるほど、そうか、あの神様は現代だと、こんなキャラか~」と不思議と納得してしまったり……。

監修という仕事をしながらも、たいへん楽しい時間を過ごしました。

ぶしやまさんの漫画はすばらしく、とてもおもしろいけれども、切り口は斬新で、よく見ると、かなり本格的な内容というような趣になっております。
担当の編集者・神山実和さんにもたいへんお世話になりました。
おふたりとも、ありがとうございました m(_ _)m

デジタル版でのみ配信されていますので、興味のある方はダウンロードしてみてください。

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